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【映画】V/H/S シンドローム/POV映画と短編オムニバスは相性がいい

2016/10/17

あらすじと説明など

とある家から1本のビデオテープを盗んで来る事を依頼されたやんちゃ系の4人。
着いた家では家主と思われるじい様が、モニタールーム的な部屋でお亡くなりなっているのを発見します。ビビるものの、とりあえずビデオ探そうか、と仲間の1人をそのじい様と一緒に残して残りは家捜し続行。
必要なビデオは1本なのに部屋には山盛りのビデオテープ。どれが該当のテープなのか、じい様のいらっしゃるモニタールームで再生して確認し始めます。

テープに記録されている内容とは……?

という具合で始まります。この冒頭のテープを盗みに来た4人の話がリードする形になり、再生されるテープがそれぞれ独立した短編になっている、というオムニバス形式のホラーです。

V/H/S シンドローム

2012年 アメリカ
監督:アダム・ウィンガード、デヴィッド・ブルックナー、タイ・ウェスト、グレン・マクエイド、ジョー・スワンバーグ、レイディオ・サイレンス

注目の監督たちによる、POVオムニバス映画

全編がPOV形式となっているので、すごい手ぶれ。ずーっと手ぶれ。昨今のものはプロだよーとかアマチュア映画作ってるよーとかで、素人撮影でも大分安定した画像になっているので、今回のガチぶれぶれの画像に冒頭から「うはー……」となります。覚悟してても酔うと思うので小さい画面推奨。

予告編がすっごい面白そうだったのでレンタルしてきました。

私の住まう東北の片田舎ではこのようなマイナー系の映画なんて、やってるとこないです。すべてDVDが頼り。
レンタルの方が節約になっていいね! と無理矢理よかった探しをするのはど田舎の日常です。

愚痴も混ざった所で、以下ネタバレ含む各話の感想メモ 

第1話 TAPE56

あらすじで書いた導入部分がこの1話目に当たります。この話が一番画面が安定しないかもです。

「知らん家からテープ盗んできて」なんて依頼を軽ーく受けちゃうのも納得できる彼らの普段の所行を最初っから見せられ少々辟易しつつ、とりあえず我慢。モニターの前で死亡してるじい様がいたりいなくなったりするっていうのも、置かれたカメラ位置から予想がつきます。

大量のテープが見つかった段階でなんで持ち帰らないのー。死体と一緒に観るより家で確認すればいいじゃーんと突っ込みつつ、まぁそれじゃあお話が続かないので仕方ありません。
テープが1本再生されるたびに1人ずついなくなっていきます。いなくなった仲間はどこーと気にしつつビデオを確認。

最後に残った主犯的な人が最後仲間の首なし死体を発見しますが、そこには死んでいたはずのじい様が! ゾンビ的アレか? という感じで彼も襲われて死亡。

一切同情する気も起きない感じで、まぁ話をリードする役目と思えばこのぐらいの薄さで手を打つ感じでしょうか……。うーんクライヴ・バーカーの血の本とか思うともっとこう、やりようが……と思うんだけどね。

第2話 AMATEUR NIGHT

カメラ付きメガネで撮影。

冴えない童貞君が友人たちから卒業のためのナンパに連れて行かれます。そこで引っ掛けた女子2人をお持ち帰りしてうはうはしたのもつかの間……なクリーチャーホラーでした。

バーにいるときから童貞君に「好きよ」とだけ繰り返すこのクリーチャー女子が常態ですでに大分気持ち悪いです。美人は美人なんだろうけど、とにかく醸し出す異常さがすごかった。
素でああいう女優さんならホラー引っ張りだこな気がする……。なかなかです。

このクリーチャー女子が最初っから童貞君ロックオン(ラブ的な意味で)だったんですが、これはあれかな、色んな男クリーチャーがよく「処女!処女の生き血!」とか言ってるのと同じでクリーチャー女子も童貞がいいの! みたいなのがあるんですかね?
ホラー映画でエロい事をすると死にます。確実に死にます。気をつけましょう。
童貞君はでもその気になれなくてクリーチャー女子を傷つけたので死にました。逃げ場なし。相手の頭割れてたら無理だよね……。

第3話 SECOND HONEYMOON

旅行に来たカップル(夫婦?)が主人公。昼間という事もあって画面が大分鮮明で観やすい。サイコサスペンス。

カップルの不毛な喧嘩やイチャイチャをしばらーく見せられるも、飽きる前に展開するのが短編のいい所です。
旅先でのよくあるカップル映像。が、それが一転、ホテルに宿泊する彼らの部屋に忍び込む侵入者が!

思わせぶりな占いの結果とかを加味すると、このヒッチハイカー的な女性は彼女の方と過去に関係のあった人なのかな? んで突然の再開で旦那ぶっ殺す的な所までいっちゃったとか?うーん、説明がすごく少ないから解釈の幅が広過ぎる。

個人的にこの旦那の方が嫌がる彼女に裸映像を撮らせろとしつこく迫ったり、お金がなくなったのを「お前がとったんだろう、何買ったんだ」と決めつけ、その後「あとは君の決断次第」みたいな事を言うのに「はぁ?」となったので、全く同情する気が起きません。

ここで彼女がこの男を切り捨てる決断をしちゃったのかな、とか。伏線的なものは色々あるので、想像はいくらでもできるんですがいかんせん情報が少な過ぎて決定打に欠けるかな……。

消化不良系POV。

第4話 TUESDAY THE 17TH

タイトルからしてパロディですね。友人4人でバカンス的に湖に遊びにきた大学生(多分)。
馬鹿でエロい彼氏、脳細胞が乳に奪われた感じのオトモダチ、冴えないメガネ………………主人公の女の子は可愛い。

「ここでみんな死ぬわ」みたいな思わせぶりな台詞を吐いたり、指示されて写したカメラに死体の映像が割り込んだりと早い段階で分かりやすくホラー展開して行きます。あの死体の写り方は「お?!」て感じになるのでいいですねー。

カメラを向けると画面の中ではノイズになってしまう殺人鬼。肉眼では見えるんだよね、これは。友達&彼氏は分裂したり消えたり現れたりする殺人鬼をおびき寄せる餌で、主人公はリベンジのためにここにやってきた……の割に準備がお粗末というか……。

多分殺人鬼の事を話しても信じてもらえなかったのかな、映像をにバッチリ写して信じてもらう! てのが目的なのかな? いつの間に仕掛けたんだよ! な各種罠はなかなかですが、あっさり友達が殺されるぐらいなんだからもっと武器とかさ……。
オトモダチ、死に損です。

文句つけてますが、ホラーらしいホラーで嫌いじゃない。

第5話 THE SICK THING THAT HAPPENED TO EMILY WHEN SHE WAZ YOUNGER

パラノーマル的なのかと思いきや……と一番予想外な展開の話でした。

遠距離恋愛中でビデオチャットで連絡を取り合うカップル。彼女が住むアパートで怪現象が起き始めます。疑ってる風でもないが、肝心な所で録画してない彼氏。某パラノーマルと同じくこういうとき当事者じゃない彼氏はあまり役に立たない。

怪現象もさることながら、彼女の様子がだんだんと尋常じゃなくなってくるのが怖い。
だんだん病んでくるかわいこちゃんはホラーの醍醐味です。

しかし家でこんな事起きたら私は住んでいられません……。 ホラーの主人公たちって我慢強いよね。

第6話 10/31/98

スタンダードなPOV映画。

ハロウィンの夜、友達とのパーティに向かう4人組。着いた屋敷は無人でまだ誰も来てないもよう。
「ここだよねー」と不審に思いつつも邸内を探検。すると屋根裏に集まった人々がか弱き女子を縛り上げて怪しげな儀式中。最初はハロウィンの演出かと思ってノリノリで仲間入りするが、それに気づいた儀式中の人たちは激怒。縛られてる女は本気の悲鳴。
これはヤバいと一度は逃げ出そうとするが、その中の一人が「女を置いて逃げられない!」といらん正義感を出してしまい逆戻り。オッサンたちを倒して女性を救出。逃げようとするが、館の窓が消え、壁からは女を逃がすまいとするような腕があらわれ……となかなかな霊現象が巻き起こります。

いいぞもっとやれ。

バッドエンドでも面白い! と感じられる所が大事ですよ!
女の方が本物で魔女なのか霊が付いているのか分かりませんが、元凶を逃がしてしまったがためにそこそこ善良な若者が犠牲になった、という話。馬鹿だけど悪い奴らじゃなかった。残念。まぁ逃げ切れたらホラーじゃなくなるんで、しょうがないです。この女性の感じから言って、万が一うまーく生き延びたとしてもあんまりいい結末じゃないと思いますのでね。この方がマシかもしれない。うん。

見かけで善悪を判断してはいけませんね。女が弱い、というのはことホラー映画では一切当てはまりませんからね。守られ系ヒロインよりブチ切れ系ヒロインの方が多いっすから……。

観終わっての色々

各話がてんでバラバラなんだけども、オムニバスだからそれは別に良いのです。

それぞれの色があって、話もなかなか。だけど主題のというか、まとめの話がイマイチなおかげでちょっと不満が残ってしまうのが残念かなと。

この映画を観たいと思ったのが予告編がきっかけだったんですけど、これは予告編でいいとこ見せすぎの典型です。予告を観ないで鑑賞するのをお勧めします。

続編で「V/H/S ネクストレベル」があります。そちらも鑑賞済みなので、そちらの感想もいずれ。
文句もいっぱい書いたけどトータル楽しかったので、シリーズ続けて欲しいなぁと思う作品でした。

続編の記事はこちら

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