つぶらいん

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【映画】トライアングル/面白さを説明しようとすると、ネタバレに触れてしまう要注意ホラー

簡単なあらすじ

友人に誘われ、ヨットクルージングに出かけたシングルマザーの主人公ジェス。誘ってくれた彼は優しいが、お友達のセレブカップル+友達は彼にふさわしくない、と内心思っているのがバレバレでイマイチ感じ悪い。
順調に思われたヨットセイリングですが、途中で急な嵐に見舞われます。ひとりが海に転落、ヨットは使い物にならなくなってしまい、遭難寸前。
と、そこに豪華客船が通りかかります。助けを求めるも船は無人。なんとか乗り移り、内部を探索するのですが、そこには何者かが潜んでいて、一人ずつ襲われていきます。いったい何が起こっているのか?!

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※以下ネタバレあります。

 

 

 

 

「思ってたのと違った!」というのはホラー系ではよくある事です。

本気スプラッタを期待してたら血の色がビミョーでアレーとなったり、心霊を期待してみたら宇宙人でズコーってなったり、ホラーかと思えばミステリだったり、モンスターかと思ったら犯人人間だったりetc……

これもスプラッタ的なお約束をもってきつつ実は……というパターン。メインテーマがそっちなので、殺戮シーンがソフトめです。
ネタバレを知らずに観る方が絶対楽しめる映画です。観ようと思う方はこの先ご注意!

 

 

 

 

早い段階で殺人鬼の正体がわかるのは、主題がそこじゃないからですね。もう一人の自分はなぜみんなを殺そうとするのか。
大体こういうのは2周ぐらいで解決されるんですが、これは何周もしてようやく状況が理解できるようになります。

そして話が進むにつれて、これが3〜4回程度のことではなくもう何十回も繰り返されていることを知ります。

ループ物の佳作

この世界は彼女に与えられた罰なのでしょうか。
地獄と思えるような繰り返し。息子を守りたいと思う心は本物かもしれません。が、何から守るかというと、息子にキツく当たってしまう過去の自分から、というのが皮肉。

死ぬかもしれない状況に直面し、息子の元に帰らなければ、という強い意志で彼女は必死に生き残ります。そうやって戻った自宅で見たものは、自分が息子を虐げる姿。

それを客観的に見せられ、後悔し、もう二度としないと誓うものの、結局は事故で息子を失ってしまいます。

そうしてまた彼女は船に乗る。息子を取り戻したいから。

彼女に用意された地獄なのでは、と思えるエンディングでした。
最後に声を掛けてくる男は悪魔なのか死神なのか。

もしかすると、ここを脱出する何らかのルートが存在するのかもしれません。後半で出てくる殺人鬼のジェスでも大分達観してるバージョンも存在しています。殺し、殺され、それでも息子を助けられるルートを探すのは、親の愛情でもあるのでしょうが、許されたい気持ちもあるのかもしれません。

何度も繰り返すものの、ジェスが選択した行動はまた前に同じ行動をしていた繰り返しなのだとわかります。同じ場所に積み上げられる死体。同じ場所に落とすネックレス。そしてやってくる自分たち。
やっと息子に会えた、と思ったのもつかの間。それもまた同じループの繰り返しなのだと気づいた瞬間の絶望感はたまりません。

様々な伏線が張り巡らされ、回収した先からまた別の伏線が現れ、と片手間でちょっと楽しもう、なんて思っていたらすっかり夢中で見てしまう映画です。

 

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