つぶらいん

本や映画のレビューを中心にしつつ、ぼっち&出不精生活を満喫する管理人の日常のブログです

映画のこと 雑記

上手なら誰も文句言わないよ!/本職じゃない人が吹替え声優をやるのいい加減止めてください

上手けりゃいいんですよ、上手ければ。

毎回ひどい素人声優採用されるたびに、純粋な作品ファンから非難されてるわけですけど、それを振り切っても採用する価値のある宣伝効果なんでしょうね、たぶん。

単純に見てる側からすれば、どんな著名人でもど素人でも映画に集中させてくれれば誰だって構わないんです。「あ、これあのお笑い芸人だ」とか思わせないでほしい。そこは切り離して観れるといいんですよ。だって映画はその人のために作られたわけじゃないんだから。
この悪習の発端として名前の上がりやすいジブリですが、あれは作品のために選んだ声優なので下手でもその辺織り込み済みだと思うんですね。なので、あの作品に関しては気になるなら観ない、という選択をすべきだと思っています。
それこそ、映画のキャスティングに棒読みで演技できないアイドルを採用するみたいなもんです。

問題は洋画です。

わたしの大好きな海外ドラマで「スーパーナチュラル」という作品があります。
このドラマはこの手の話では毎回名前が挙がるほど吹き替え声優の選択を誤った作品です。シーズン3で声優が本職の方に変更というミラクルが起きました。安心して吹き替え版でも観れるようになりました。
わたしはこのドラマをシーズン1とシーズン2は字幕で、3以降は吹き替えで鑑賞しています。こういう流れで観ているとわかりますが、俳優の本来の声との一致度は完全に3以降に軍配が上がります。1と2ではあまりにも酷すぎて演じている俳優まで大根に見えてくるという凄まじい破壊力。口調が全然違うので、別人レベルでキャラが違って見えます。
だって本来口調って、その人の性格や感情の動きが表れるものですから、そのときの心情が言葉運び一つで全く違ってしまうんですよね。

こんな例は稀です。
最近はあまりにも棒だと変な方に話題になることもあり、多少演技力を見極めてくれるようになってきました。さらに、話題性のキャスティングではちょい役での採用だったりしていました。
が、まだまだ主演クラスでこの採用をすることがまだまだあります。

上手ければいいんですよ!

本職の声優さんに囲まれるとどうしたって悪目立ちします。そこは同情する。
それでも、ちゃんと馴染むかどうかです。

例えばシュレック。浜ちゃんと紀香というキャスティングで「まぁ話題性だよね」というのはあったんですが、今やシュレックは完全に関西弁の生き物と認識するほどになっています。

わたしが好きなホラー映画では「キャビン」でのかなり重要な役柄のキャラクターをお笑い芸人の桜塚やっくんが演じていました。こちらは観終わって映画の情報を収集していた時に知り、「ええええええ!」となったのを覚えています。気づかせないぐらい上手かったってことですね。

シュレックは完全に浜ちゃんのキャラクター勝ちですが、声優って声で演じ分ける分、その人の味みたいな部分が邪魔になったりします。
なので本職の俳優さんが演じても、言葉の言い回しやトーンの癖が強いとそれが邪魔してその人の顔がちらつくんです。
もっと言うと、画面上にその人が出ているから多少ごまかしが効いていた部分も、完全に声だけの演技になったことで「あ、実は下手じゃん……?」と気づかせてしまう弊害もあったりして、本人にとってもマイナス要素になるんじゃないのかな。

スーパーナチュラルの悲劇が衝撃的だったので、わたしは本当にこの手の話が嫌いです。頼むから作品の邪魔だけはしないで欲しい。そこで取り込めるファンと、そこで振り落とされるファンとでは後者の方が長く続くんですよ……。
スーパーナチュラル勧めるたびに「声優がアレなやつでしょ」と言われる辛さをわかって欲しい……。

話題性って言っても、吹替声優の知名度で左右される映画って作品自体がその程度ってことなんですよ。ものがよければB級でもマイナーでもそこそこヒットするんじゃないのかなぁ。

そもそも、「吹替え声優があの人だから観よう!」とは思うひとがどれだけいるのかってね。

ちなみに、スーパーナチュラルはブルーレイ版のボックスでは本職の声優さんのバージョンが追加で収録されています。
レビューを読めばどれだけ元が不評だったかがお分かりいただけるでしょう。比べるのも酷です……。

 

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