つぶらいん

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洋画

【映画】ブラックフット/アウトドアに自信満々な彼氏には要注意! 地図は大事だよ。

2016/10/09

ジャケットがこれなのでお察しの通り森の熊さんモグモグ映画です。
しかしいただけないネタバレジャケット……。

細かなストーリーはありません。
国立公園にキャンプに来たカップルが熊さんに襲撃されるお話。

ブラックフット

2014年 カナダ
監督:アダム・マクドナルド
出演:ミッシー・ペリグリム、ニコラス・キャンベル、エリック・バルフォー

※ネタバレ注意

 

あらすじ

休暇でキャンプにやってきたアレックスとジェン。アレックスが気に入っている自然公園の中のある場所にジェンを案内するのが目的です。
最初の夜に怪しげなキャンパーに出会ったりしつつも二人は目的地へと向かいます。が、そこには目的地の湖ではなく、広がるのは森ばかり。
自信があったアレックスが地図も持ってこなかったため、自分たちが今いる場所もわかりません。あてもなく山を降りる二人でしたがその途中、熊の痕跡を発見するのでした……。

POVにしなくてもヒリヒリしたリアリティは出せる

POV映画って大好きなんですが、この映画はPOVにはしていないのがいいですね。そりゃそうです。熊さん襲撃中に撮影って無理じゃん? 安易にPOVにしてしまいそうな題材なだけに良かったです。

この映画を観て真っ先に思い浮かんだのは「オープン・ウォーター」ですね。あれもリアリティ重視でサメは出てきつつも遭難の恐怖の方を描いています。
わたしはこのタイプの映画が一番怖くて、もう1回観ようとは思えません。どこまで本当かは分かりませんが「実話を元に〜」という使い古された一文すら、この演出だとリアリティを増すのに貢献しています。

リアルな分、娯楽色は薄いです。
前半半分ぐらいは熊さんの不穏な空気をやんわり匂わせつつ、この2人のキャンプシーンにほぼ費やされます。男側の小物っぽさが随所に見え隠れしますが、後ほど犠牲になるのでその辺で相殺って感じ。

このテの映画における彼氏とは、主に状況を悪化させるか、必要な準備をわざわざスルーするのが役目のようです

アレックスはアウトドア自信満々。地図なんていらねーって断っていましたが、こういうのってプロフェッショナルほどきっちり準備しますよね。なにしろ連れは素人の恋人だけなんだし。
何でもそうですけど、中途半端にその道に首突っ込んだタイプがここに陥る気がするなぁ。ほら、仕事でも今まで一番下だった人が後輩できるとドヤ顔で教え始めるのといっしょでさ……。

それはともかくとして、彼氏の行動の裏目っぷりが酷いです。
地図を断る、道をそれる、熊の痕跡見つけてもスルー、彼女の携帯を勝手に車に置いてくる……などなど。
この森は俺はよく知ってるんだ、的な事を言っていたのに来たのが何年も前っていうのが失笑。おま、それ彼女も呆れるわ。

ボロクソに言いましたが、他の映画に溢れる使えない系彼氏に比べると大分ましではあります。やる事なす事裏目に出ていますが、彼女を大切に思っているのは伝わってくるので。

迷子になった時点で彼女の方がパニックになり口論になりますが、プロポーズ目的で連れて来たっていのを知って彼女は落ち着きを取り戻します。

よくある延々とグダグダした喧嘩が続かなかったのはよかったかな。こういうのって女の方がヒステリックになったり、男の方が無駄にピリついたりして、いらない喧嘩シーンが増えるのも嫌な所なんですよね。この映画はそれが少なくて、信頼関係のあるカップルなんだろうな、と思わせます。

最初の襲撃でアレックスが退場。早々にひとりになってしまったジェンの方がなかなかにたくましい。
弁護士という職業もあるのか、酷いパニックも最初だけで、森を逃げまわる後半はなかなかの判断力です。彼氏の怪我も、自分の怪我も手早く手当てできるし、ひとりになった後は木に登って夜を過ごしたりと機転を利かせます。

彼氏の捕食シーンは力入ってました。
比較的やんわりした感じに終わらせる映画も多い中、ばっちり明るい日差しの中行われる森の熊さんのお食事。
食前、食後にはお勧めできませんのでそこはご注意下さいませ。

よくあるB級かと思いきや、ヘビーかつリアルに仕上がった良作です。

 

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