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【映画】今改めて「リング」「らせん」を観る/ネタバレ注意!

2017/08/13

1998年公開の映画です。もう10年以上前になるんですね。そりゃビデオテープも廃れますわ……。

リング

1998年 日本
監督:中田秀夫
出演:松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀

※ネタバレ注意

オチが分かっていようと怖い!

誰もが知るホラーヒロイン、山村貞子。その記念すべき初登場作品「リング」。その後起きるJホラーの火付け役ともなった本作は堅実に作られたホラーでした。
作品の醸し出す湿った空気は「呪いのビデオ」というあまりにもバカバカしいものもさらりと信じさせる不思議な説得力をもっています。
手堅い配役もそれを後押しし、量産されるビックリドッキリホラーとは一線を画した仕上がりになっています。

今やあの強烈なラストシーンは有名で、話の流れ、見せ場、オチに至るまでネタバレされまくっています。
オチのわかってしまったホラー映画は確かに味気なくなります。が、それでもなくならない魅力を放つ作品はあります。その数少ない作品の一つであると言えるでしょう。

わたしの幸運だったところは、全く予備知識のないところでブームの前に小説の「リング」を読んだことです。
その後2時間ドラマとして高橋克典、原田芳雄が主演で映像化されたものをリアルタイムで観ました。

そしてその数年後があの大ブームです。

原作とは少し設定を変えた劇場版「リング」は人間関係をよりシンプルなものに変え、ホラー的な演出が前面に押し出されています。

主人公を父親から母親に変え、協力者である高村竜司を離婚した元夫にする、というなかなか強引な設定の変更。特筆すべきなのは、高山が特殊な能力の持ち主でそれが子どもにも遺伝している、という荒技です。こうして書くと設定がかなり特殊になりましたよね。

それもこれも演じている俳優さんと演出でなんだかさらりと流せてしまうすごさ。演技力って大事だよ!

最近やってる貞子さん関連の映画は拝見していないんですが、リング2までは観ました。
洋画を観ていても思うんですが、突飛な映画をちゃんとした俳優さんが演じるって本当に大事です。洋画だと字幕や吹替えで観ますので、演技が下手でもそんなに気づかなかったりするんですけど、日本人だともう致命的ですよね。邦画のホラーをあまり観ないのはそこが原因だったりします。アイドル映画にするのは本当にやめていただきたい……。

愚痴は置いといて、リングとらせんについてです

観たら1週間で死んでしまう呪いのビデオテープ。半信半疑ながらそれを探し、観てしまった主人公の浅川が、自分にかかってしまった呪いを解くために元夫とその謎を探る話です。

ホラー的要素とともに、テープの来歴や謎を探り呪いを解くために奮闘する、というミステリー的要素も含んだ作品で、そこが引き込まれるポイントでもあります。
全編を包み込む湿った空気が日本のホラーだなぁと感じさせます。

らせん

1998年 日本
監督:飯田譲治
出演:佐藤浩市、真田広之、中谷美紀

その続編である「らせん」は死亡した高山竜司の学生時代の友人が主人公。高山の解剖を担当した安藤は高山の恋人から「呪いのビデオテープ」の存在を聞かされます。信じない高山でしたが……という感じで正当な続編です。

続けてみた感想は「らせん」は余分。
リングでびびりまくったあとにこれをかまされたら、どっちかというと「はいいぃ?」というスカされた感が半端ないんですが……。

リングを読んだだいぶあとに「らせん」の小説を読み、そのあとにあの映画だったので内容は知ってたんですけど、続けて観ると印象が違いますね。このあとの「ループ」でさらにすっごいSF方向に舵を切るわけで、そこは作者の自由なんですけど……。
にしてもここは2本立てにしないほうがよかったんじゃないかと思った次第です。

多分「リング」ばかりが話題になるのもそこが要因です。

貞子に関してはもうモンスター級に訳わかんない存在のままのほうが良かったんですよ。そこらへん「リング0 バースディ」はうまく本体(?)と化け物部分とを融合させて過去編として成り立っているんです。「らせん」での貞子の人物像は「リング」のとイマイチ一致しないんですよね(あくまでも映画の話)。

あとは高山です。「おまえ一体なにがしたいんじゃー!!」と突っ込みたくなる……。真田広之のラスボス感で救われてますよ。この人演じてなかったら説得力どっか行ってたなぁ絶対。

原作者がこういう展開にしてるんだからわたしがケチつけてもしょうがないんですけど、少なくとも映画版は続けて観るとその違和感のほうが大きいです。
続編でわざわざパラレルで「リング2」なんてもの作ったのもなんかわかる気がするんだよなぁこれは……。

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