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【映画】7500/ネタバレ注意! 「呪怨」の清水崇監督がハリウッドでホラーを撮ったよ。

簡単なあらすじ

アメリカから日本ヘ向かうの行機7500便。管制塔は何かトラブルが起きた通信を受信します。その4時間前から映画は始まります。
群像劇っぽい感じで、各々の立場で何やら不穏な出来事に遭遇します。

  • 機長と不倫関係にあるCAその1
  • 昨日姉の結婚式で、自分と婚約者の関係に悩むCAその2
  • 潔癖性気味でハネムーンハイの嫁と旦那。
  • その隣に座っているタトゥー女子
  • 妊娠を心配する女性
  • 盗品を売りに行く男
  • 別れたのを隠して友達との旅行に付き合うカップル。
  • 木箱を抱えた感じ悪い男

メイン所はこんな感じ。

出発してすぐ、乱気流が起こります。おさまった直後、男が発作のようなもので死亡してしまいます。それを発端にして、機内では妙な事が起こり始めるのでした。

ネタバレ含む感想です!!

 

 

 

 

ネタバレ部分に触れつつの感想です。
そしてボロクソに言ってます。ごめんね。

わたしの大好きなスネーク・フライトでも同様ですが、逃げ場のない場所での怪異は最高ですよね。クローズドサークルはミステリーでも常套手段ですから。

でも、だからといって面白くなるかどうかは別問題です。
なんか色々酷いな……というのが正直なところです。清水監督……どうしちゃったの?

脚本がひどいのか、ストーリーのメリハリがまずありません。群像劇的ですけど、メインは数名。あのオチのためにいろんな人のいろんな人生を織り込んだと思われますが、それもまた感情移入の行きどころがなくなってしまって、逆効果になってます。主軸が見えなさすぎて、いつまでもどういう話なのかが分からない。

主人公かと思われたCAその1もあっさり処理されてしまい肩透かしです。最後に残っていたカップル2組はニュースと自分たちの遺体を見て気づいたと考えられるので、まだいいんです。CAその1が開けたカバンから出てきたのは誰なんだよって感じです。トイレの女性も自分の未練が解消したことで、死神と化したオッサンが迎えに来たってことでしょうか。オッサン何者だよ。
てことはCAその1もオッサン死神が出てきて「キャーッ」てことなんでしょうか。

もう何もかもが中途半端で……。
深読みさせるホラーっていうのはたくさんあります。余韻は大事です。ですがぶん投げすぎ。「観た人の想像に任せます」が多すぎるんですよ。そうするのならそれに見合う材料が必要で、ある程度の読み解きができるようにしてくれないと。むしろあの死神解説のくだりのほうがいらんわ。
もう単純にストーリーが粗いだけじゃん?

タトゥー女子はいいキャラしてて良かったのに、生かしきれてません。キーになることを言う人でしたけど、彼女の死生観がここまでこの飛行機内でで影響を及ぼすもんかね、とも思います。あれが真理ですよってことでしょうか。自覚のないまま解説の役割を与えられたみたいで、冒頭の通信に割り込むセリフも彼女のものですし、特別扱いですが、彼女自身が何らかの影響力を持つわけでもないので、正直こっちとしては「こいつのセリフかい!」と突っ込みたくなります。

タトゥー女子と新婚カップルの旦那のほうがちょっと話してなんか分かり合うシーンは良かったんですけどねぇ。彼女の最期もイマイチわからなかったー。

全体的に肩透かし

そのうえあのオチで、「ああうん、それもう見飽きた……」ですよ。これで衝撃的なラストだなんて思って作ってないでしょうけど。

ホラーにおける「実は死んでましたとさ」オチはもうパターン化に入っていると思います。これを使うということはそれでも魅せるストーリーがだったり、映像だったりしなきゃいけないんですよ。
この映画に関して言えば、その過程すらゆるーくて、こっちの期待値を上げるだけ上げて放ったらかし。放置プレイは好きじゃないのです。回収されない伏線ほどイライラするものはありません。伏線はがっちりハマったときは素晴らしいカタルシスがありますけど、そうじゃなかったら「はいぃ?」です。
この映画に至っては見終わった後「は? いやいやいやいや、え?」みたいな。

その上余計な蛇足がありますよね。
はい、そうです。あのウザ花嫁だけが最後出てきてなぜかゴミ箱を覗いて人形に驚くアレです。いや、あんた人形知ってるしさ。
この人だけが死んだことが分かってもなお死を受け入れられずに最後残ったってことなんでしょうか。で、あの死神人形の登場? いや、そこ強制リセットできんならみんなわざわざあんな風になんないでしょうに。意味わかんない……。

目新しいものは特になくって参ったー。うーん……全体的にストーリーがアレっていうことは、脚本の問題なんですかね。どうしてこれを撮ったんですかー?! 映像に関しては相変わらずいい仕事してんなーって感じだからこそ惜しいんですよ。清水監督がすごいのはわかってるだけに、なんでこんな残念な仕上がりなのですか……と悲しくなってきました。

救命士の彼氏が機内で観てるのが「トワイライトゾーン」のあの飛行機の話なのは気が利いてますが、そういうところじゃないよー。

そして最高に致命的なのが、ぜんっっっっっぜん怖くないところです。

怖くない理由を考えてみたんですが、まぁそれは単純に見せなさすぎなシーンばかりで、「一体なにがどうしたよ!」と思っちゃうんですね。死体が消えて、男も消えて、捜索しに荷物入れてる倉庫に見に行くもそこで何か出て来たけど「キャー!」ブツン。

荷物入れに吸い込まれたシーンも、するんと入っちゃってもっとベキベキするとか、音響的演出があるじゃないの……。

ホラー的なシチュエーションと演出を残したヒューマンドラマみたいな? だとしたら売り方間違ってるし、ヒューマンドラマとするには少々ホラーが強すぎる。ホラーとしての立ち位置も微妙だからまた処理に困る感じです……。

いやもう宣言通りボロクソでむしろ申し訳ないです。期待値高いとこうもガッカリ感が酷くなるもんですよね。あー……すごく残念。観るの楽しみに取っておいた映画だったので。

 

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