つぶらいん

本や映画のレビューを中心にしつつ、ぼっち&出不精生活を満喫する管理人の日常のブログです

漫画

【漫画】「Another」清原紘/綾辻行人原作小説のコミカライズ。美麗な絵にうっとり……。

あらすじ

親の仕事の関係で、祖父母の家に預けられることになった榊原恒一。中学の転校初日に病気で倒れ入院をすることになってしまいました。病院で自分が通う予定の中学の制服を着た少女に出会います。
順調に回復し、学校に通うようになった恒一ですが、妙な緊張感が漂う教室に違和感を覚えます。そして、その教室には、病院で出会った少女、見崎鳴の姿もありました。しかし、3年3組のクラスの生徒も教師もみんな、鳴がまるでそこには存在しないかのように振る舞っているのです。

不可解に思う恒一に、鳴は26年前に起きた生徒の死亡事故とそれにまつわる、3年3組の話を聞かせます。それとこの違和感に一体なんの関係があるのか、混乱する恒一に鳴は自分は「いないものだ」と告げるのですが……。

原作小説のレビューはこちら
【小説】「Another アナザー」綾辻行人/綾辻行人にしか書けなかった、ホラーとミステリの融合

原作も漫画も読んで、どっちも「いい!」と言える希有なコミカライズ。

原作つきの漫画は難しいです。
イメージが合わなければ耐えられないし、独自路線で個性を出せば、そんなもんオリジナルでやれと思う。単純で複雑なファン心です。

この「Another」はミステリ作家、綾辻行人のホラー小説をコミカライズしたものです。原作小説がこれまためっぽう面白いので、コミカライズは大変だぞーと読み始めました。

原作付きの漫画の難しいところは、まずは絵柄があうところ。この「絵柄があう」というのは、かなり主観的なものです。わたし自身、世の中的には大絶賛の超人気漫画が「絵柄が嫌い」という理由で読んでいなかったりします。
原作小説のファンだった場合、この「絵柄が好きかどうか」がまず第一関門です。

表紙ですでにガッツリ掴まれます。綾辻ファンも納得の絵。
問題は中身だ……! とページを開けばこれまたなにこの超絶画力は!

漫画読みあるあるなのですが、表紙で期待してたら中身の絵が全然ちがっててアレーみたいな? 絵は綺麗だけどなんか漫画として読みにくいなぁ……みたいなビミョーさ。そいういうものが一切ないのです。

ああもうこれは綾辻の世界よ……! Anotherの世界がぎっちり漫画になってる。すごいこの黒と白のコントラストが! 主人公恒一の不安とか、ビミョーに感じる違和感とかが余すことなく表現されているのですよ!

これはすごい漫画だぞ……。

原作と漫画の違い

大筋は小説と同じですが、一番の違いは、クラスメイトの赤沢泉美。
小説は恒一の視点で進むので、恒一が見たもの、聞いたもの、体験したことが主体です。漫画だとそのあたりが自由度が聞きますね。赤沢の行動の原因や、彼女がどう感じていたかなどがこちらでは描かれています。原作でのわたしの彼女への印象はあまり良くありませんでしたが、ちょっと軌道修正。
ええこやんか……(おもわずエセ関西弁が出る)。

上下巻の小説を4冊でコミカライズなので、端折られている部分や、多少の改変ももちろんあります。
ただ、それでも、漫画は漫画できっちり成立していて、なおかつ完成度が高いので、細かい指摘は野暮かなと思います。

漫画から入った人の感想も聞いてみたいですね。

こじまのお気に入り

鳴がかわいいんですよ! こんなイメージ通りの鳴いるか?!と叫びたいほどにかわいいんですよ。
後半になるに従って、表情が出てくるのがまたぐっとくる……!
わたしのお気に入りのコマは、合宿でみんなで写真を撮るのに呼ばれて返事をした時の鳴です。あーかわいい。すげーかわいい。

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