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【映画】REC/レック4 ワールドエンド/アンヘラ再々登場。完結……でいいんだよね?

2016/07/25

あらすじ

謎のウイルス感染が起きたアパートから救出されたアンヘラ。
次に彼女が目覚めたときは見知らぬ研究所で拘束されていました。
時を同じくして、船の中で目覚めたグスマン。彼はアパートの爆破のために建物内に入った特殊部隊(軍?)の隊員です。アンヘラを救出したのも彼でした。
船長によると、この船は研究のための船で、船内に設けた研究所でウイルスの研究をしているらしい。

拘束されていたアンヘラでしたが、隙をついて逃亡しようとします。すぐに研究者たちに見つかってしまうのですが、そこで彼女がウイルスには感染していないことを告げられます。

グスマンは研究員に不審を抱き、船員のニックに協力してもらい、研究施設のコンピュータにハッキングしてもらい、状況を探るのですが……。

REC:レック4 ワールドエンド

2014年 スペイン
監督:ジャウマ・バラゲロ
出演:マヌエラ・ベラスコ、パコ・マンサネド、イスマエル・フリッチ、エクトル・コロメ

結末のネタバレはしてませんが、内容に触れてますのでご注意。

POVであることにこだわらないのは、間違いではなかったと思う

1作目でことの発端と内部の混乱を描く
2作目で外側の事情がある程度わかり、この感染の事情が理解できる
3作目では同時刻に起きた、同じ感染を描く
4作目(本作)で物語として完結した。

こうして並べると、1、2、は4へとつなげる前振りですか?とも思えるんですよ。
もちろん、先に4の構想があったなんて言いませんし、違うでしょう。
ただ、発端となるあれをとっかかりにして、「お話」としてまとめた印象なんですよね。すげー時間のかかった前フリみたいな。
4作続けて観たから余計にそう思うのかもしれません。

ただ正直、そう言い切るには、この4作目の展開が少々納得感に欠けるのは確かです。

シリーズというものは後半に行けば行くほどハードルが上がるものです。
1作目はまごう事なき傑作でした。その重さは作る側にもあるでしょうけど、見てる側にものしかかるのです。自分の中で勝手にハードルがどんどん上がる事で、勝手に楽しめなくなっちゃうんですよね。
もうこれは仕方ないんですよ。だって1作目面白かったもん。初めて見たとき超衝撃的だったもん。

そんなこんなでこの「REC4 ワールドエンド」です

まぁこのサブタイトルも悪いわな、と思わなくもない。
エンドしてねーし。するほど世界荒廃してないし。船内で目覚めたとき、てっきり本土がダメになるほど感染拡大したのかと思っちゃったじゃん? バイオハザードじゃん?

バイオハザード感が消せない

観ててわたしもゲームしてる気分になりました。

うんうん、通路とかは逃げ場ないから倒すしかないよね。もっと狙わないとダメだよー死体から銃弾調達できるシステムだっけ? それともそこらへんの倉庫探さないとダメ? あ、武器に使えそうなもの見っけ!

みたいな。

しかしそれはこのサブタイトルが良くない。ワールドエンド言っちゃったらただでさえも漂うバイオ感が一気に上がります。

日本が勝手につけたんじゃないだろうな……。と疑って調べたら原題の方は「Apocalipsis」。調べたら「黙示録」。

……どっちにしてもバイオ感は消えない!!

ワールドもエンドしないし黙示録って言うほどでもなく

期待しすぎないで落ち着いて観ることが大事です。

さて、内容としては、続編というハードルに阻まれていますが、面白いと思います。ただ、フツーのゾンビものです。

船内という閉ざされた施設で感染が広がり、脱出するには? というスタンダードなクローズドサークル。
観てる方は2の続きですから、アンヘラに入ったあの悪魔ちゃんがどうなってるのかとかそこらへんが気になるところ。もうアンヘラの行動一つ一つがめちゃくちゃ怪しんでしまうのです。

屈強な男どもは口ばっかりでどんどんやられちゃいます。アンヘラのお腹に寄生虫がいるっつって麻酔消毒もなしにいきなりメス突きつけられても誰も助けてくれないし。2の特殊部隊ぐらい役に立たないですよ。

大活躍するのが機械オタクの船員ニック。画像解析からハッキングしてセキュリティ解除、アンヘラの逃亡の手助けまでなんでもやります。ただアンヘラのファンなだけなのに。すげーな。

往々にしてこの手の研究施設では、研究対象が逃げます。

エイリアンもバイオハザードもディープブルーもそうだった。いいか、凶暴な生き物は逃げるんだよ! 学習しろ!! 1回停電しただけで逃げられちゃうセキュリティガバガバの船ですから、備えもなんもあったもんじゃありません。

わたしは安直なので軍事利用する気なんじゃ、とか疑いましたが、どうやらバチカンの差し金での研究施設だった模様です。ワクチンを作るために研究をしていたそうです。

で、そのワクチンも、感染対象者には全然効かず、逆に凶暴化させる結果に。「大元の感染源の血が必要だ!」 となるんですけ、あの、それ2で神父が言ってた事ですよー。バチカン報連相甘さが露呈。何やってるんスか。

そして今回全く生かされない悪魔設定。
お祈りすれば抑えられるっていうアレ、どこいきましたか? スプリンクラーから聖水出てくるぐらいの仕掛け用意しとけよ! いろんな映画にヒントあるだろう?! 結婚式場の教会でも役に立つなら、船内に簡易教会作っときなよ。脇が甘い。

言いたい放題いましたが、面白いですよ。

わたしがこの映画を駄作続編と思わないのは、やはり監督の手腕によるところもあるんですよね。映像がしっかりしているから、安っぽくならないんです。

相変わらずのクオリティのゾンビたちに、飽きる暇のないストーリー展開です。
このシリーズのポイントは、本当に最後まで誰が生き残るかわからない、もしくは全滅エンドもあり得ることです。
さらに言えば、悪魔ちゃん大勝利エンドだってありなわけです。そういう意味では「どうせこいつが生き残るんだろう」という予測ができないのはいいですよね。
POVを捨てたように、アンヘラだっていつ主役退場になったっておかしくないんですから。

賛否出るのは致し方ないところ。だけど、自分の目で確かめてからアリかナシか判断しなきゃね。
そんな1作でした。

続きは……もうやめたほうがいいんじゃない? とはとても思います。

 

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