つぶらいん

本や映画のレビューを中心にしつつ、ぼっち&出不精生活を満喫する管理人の日常のブログです

お笑い 小説以外

【本】クズころがし/ドランクドラゴン・鈴木拓が語る「クズ」として生きるコツ

2017/01/23

なんだか知らない間に芸人さんに「クズ枠」ができていました。前からあったのかなこれ。

わたしはこのクズ枠の芸人さんが好きです。クズと言いますが、画面上でみる彼らはわたしにはとても好ましく見えるのです。

クズ芸人と聞いてわたしが思い浮かぶのは、南キャンの山里さん、ウーマンラッシュアワーの村元さん、そしてこの本の著者ドランクドラゴンの鈴木さんです。なんでこの3人なのかというと、単純に山里さんのラジオのクズ芸人特集でゲストに来ていたからです。ラジオが面白くて印象が強かっただけな気もします。

「クズ」とはいったいなんなのか

さて、そのクズ芸人枠の代表格とも言える鈴木さん。この本では自他ともに認めるクズっぷりを披露してくれています。

なんかちょっといい話っぽくまとまってるなー……という章でも、最後に必ずオチを持ってきます。さすが
が、わたしはこの本を読んで、感じたのは、鈴木さんてもしかしてものすごくシャイなんじゃなかろうか、ということ。

正直、お笑いにしろテレビ番組にしろ、観たいものだけピックアップしてみているのでそこまで詳しくはないし、炎上話も、後から聞いた話しか知りません。
なので、鈴木さんがどういう人かはわたしはさっぱりわかっていないと思います。
で、そんな微妙な予備知識のわたしが、読んで感じたのが鈴木さんのシャイさ。

相方、塚地への愛が深い。そして才能への敬意がすごい。

「相方のこと好きすぎるだろ」ということ。
好きという表現は男性からするとちょっと違うのかも知れません。愛ですね愛。リスペクトというとちょっとニュアンスが変わるのでやはり「愛」と言いたい。

本編内で語られるエピソードで、ドランクドラゴン、特に塚地さんに関する部分はラブレターというか、「あいつすごいんだよ、オレはクズだけど」というのが全面にでています。ドランクドラゴンが成功したのは塚地の才能のおかげ、と言ってはばからない鈴木さん。
実際、お笑いに関する塚地さんのすごさっていうのはあると思います。話めっちゃ面白いし、演技力もあるし、好感度も抜群。
しかしその好感度抜群な人の隣にいるのが炎上芸人だというのもすごい話ですよね。
そして当の鈴木さんはというと、塚地愛がたっぷり。

ここで紹介される、コンビ結成秘話(?)がいいです。コンビ結成は塚地さんから申し込んだというエピソード。塚地さんと鈴木さんのこの温度差! いやークズですね。でもホントよかったね! と言えるなんとも不思議な後味のエピソードです。これを感動的に盛らないで、クズ路線にぐっと進めるところがいい。ぜひご一読を。

クズに救われるわたしたち

全面的にクズ感がただようこの本ですが、これを読んでちょっと生きやすくなる人もいるんじゃないかなと思うんです。
鈴木さんがクズだと言われる一要素のなかに、身も蓋もないクズ発言があると思います。それが結集された1冊なのです。

章タイトルだけでも笑っちゃいますよね。安心する。

いくつか上げると

  • 夢にしがみつくのは「ただの屍」
  • 昔話を語るのは「終わりの始まり」
  • 自分のハードルは「目一杯下げる」
  • 好感度で「メシは食えない」
  • 炎上したら「ありがたく芋を焼く」

※「クズころがし」目次より

滲み出るクズ感がたまりません。
ほかにも気になるサブタイトルがたっぷりなので、本屋で見かけたらぜひ手に取ってみて下さい。

これを読んでよく分かるのは、「クズ」でありながらも、鈴木さんは自分が生き残るために色々と画策しているということです。よく周りを見て、自分の立ち位置、いける方向をきっちり狙っているんですよね。全部が成功しているわけではないでしょうけど。

鈴木さんらしい鈴木さんの本でした。
綺麗ごと山ほど書いてある本読むより、ずっと生きやすくなると思います。

-お笑い, 小説以外,
-