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【映画】キサラギ/アイドルの自殺の謎と5人の男たち

2017/01/23

ひとりのアイドルの死の巡るミステリーです。

人の死を取り扱う割にはドタバタコメディ的な色も強いんですが、なぜか不謹慎さを感じさせません。不思議な後味が残る映画でした。

二転三転する展開に目が離せません。ミステリ好きも楽しめること間違いなしです。というか、この俳優陣だったら見るしかないんじゃないかと。期待値の上がるメンバー。

とても濃いキャストが揃っている上に、全員がいいキャラしています。わたしの一押しはやっぱり香川照之。

あらすじ

1年前に自殺してしまったアイドル如月ミキの1周忌ということで集まったファンサイトの常連の5人。
初対面の5人はぎくしゃくしつつもミキちゃんへの愛を語り合います。
が、その中のひとりが「如月ミキは自殺ではない」と話し始め、追悼会はいつしか、犯人捜しの場へと変貌していくのでした。

果たして、如月ミキは自殺なのか、殺されたのか。

キサラギ

2007年 日本
監督:佐藤祐一
出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之

個性的な面々の濃いキャラクターが魅力的

小栗旬演じる家元は如月ミキの熱狂的なファンで、200通もファンレターを送っているツワモノです。ミキちゃんのことならなんでも知っているという「家元」というハンドルネームの名の通りの人物。
続々現れる新事実に振り回され、自己のアイデンディティの危機まで起きかけます。見てるとかわいそうになってくる。器は小さい。

ユースケ・サンタマリア演じるオダ・ユージ。
時々挟まれてるあのドラマへのオマージュとも言えるセリフ。どうやらキャスティングの段階で脚本を踏まえてユースケさんになったようです。あのドラマを知っていると、なお面白いです。
性格はどちらかというとクソ真面目で厳格。融通の利かないタイプです。そのギャップもいいですよね。
会の発起人で、ミキの死が自殺ではないと疑っています。

ノリと勢いだけで生きてます、的なチャラ男のスネークは小出恵介。
圧の強いオダ・ユージに乗せられすぐに相手を責め出す無責任な人。何も考えてないだけなので、悪気はない。
オダ・ユージへのツッコミ役でもあります。

福島からわざわざ出てきたミキファンの安男はお笑い芸人ドランクドラゴンの塚地武雅。
前半でてきたりすぐ引っ込んだりする大変な人。基本が空気読めないというのもありますが、ただその場にいなくて流れがさっぱりわからなくなるという不幸な役回り。
割とみんなからぞんざいに扱われててかわいそうですが、ウザキャラのようです。

ミキのストーカー疑惑のある不審人物、いちご娘を演じるのは香川照之。
もうこの人なら間違いないという感じで、カチューシャ姿も板についてます。気持ち悪いような、熱狂的なだけのような、よくわからない印象を持たせるのもこの人のすごいところ。口下手かと思いきや、オダ・ユージに追い詰めらえるもきっちり反論。謎が多い人物。

こんな彼らが、ビルの一室で「如月ミキはなぜ死んでしまったのか」を探ります。
基本がこの部屋で展開されており、それぞれの証言、考えや疑惑を組み合わせて推理していく構成です。ミキの死と彼らが隠していることが絡み合って、 場がどんどん混乱していきます。

異色のミステリ映画

どの登場人物たちも如月ミキに対する愛情が重いし深い!

新事実もたくさん登場するし、自己保身に走る人もいたりするんですけど、でもみんな根っこにあるのはミキちゃんに対する強い想い。

あんまり予備知識ない方が面白いです。これから観る方はネタバレは踏まないようにしましょう。

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