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【映画】エイリアン/傑作SFホラー。原点は意外とソフトな表現だった。

2017/01/19

説明不要の大傑作映画ですね。

エイリアンが胸を突き破るシーンの印象が強いですが、流血シーンはほとんどありません。
まぁ、あれはトラウマ史に残る強烈さでしたね。大人になってから映画をもう1回観て、他の内容ほとんど覚えていないのにあのシーンだけはっきり覚えてる自分に驚きました。

ですが、エイリアンシリーズでは一番ホラー色が強くもあります。
狭い艦内、どこに潜んでいるか分からないものを探す乗組員たち。後ろに忍び寄るエイリアン。

この図式がとてもホラーではありませんか。

あらすじ

宇宙貨物船ノストロモ号は仕事を終え、地球へと帰還する途中でした。
しかしハイパースリープから目覚めた乗組員たちが確認すると、船は地球ではなく、銀河系から遥か彼方後へと向かっていたのです。会社との契約で、地球外生命体を発見した場合、それの確保を最優先とすることになっていたためです。

反発する乗組員たちでしたが、指示に従うしかありません。信号を発信していた地に到着し、船長を含む3名が調査に向かいました。
そこで発見したのは、宇宙船と化石化した地球外生命体の死体と、何かの卵のようなもの。

一方その頃、宇宙船に残っていた航海士のリプリーは、船が受信した信号の解析を行っていました。解析の結果、その信号は想定していた救難信号ではなく、警告だと判明します。

卵を発見したケインは、それに近づき、中身を覗き込みます。するとその中から飛び出した生き物が顔面に貼り付いてしまいます。

エイリアン

1979年 アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、イアン・ホルム

エイリアンに出会う前のリプリーは規則を重んじる航海士

リプリーが主役だけど、冷静な分、キャラクターとしてはちょっと冷たい印象を受けます。
顔面にエイリアンが貼り付いてしまった仲間に対して、規則とはいえハッチは開けなかったりします。このシーンは「プロメテウス」のヴィッカーズを思い出します。

こういう場合、主人公が目先の人命に捕われて「開けなさい!」となるのが一般的。「危険だから開けない!」と主張するのって、至極最もかつ冷静だけど、どこか非道なイメージになるから主人公言い出すってあんまりないんですよね。
そういう意味でも、そこまで「主人公補正」がないキャラクターとして描かれています。特別善良でもなければ、特別強いわけでもありません。

この映画が公開された当時、まだそれほど有名ではなかったシガニー・ウィーバー。初めて観る人は誰が生き残るのかハラハラしたでしょうね。

ただの貨物船だからこその、一般人感

やはり注目すべきは、ここの乗組員たちの一般人っぽさだと思うのです。
よくあるフツーの会社の風景みたいなやりとりがあり、人間関係も訓練されたものとは違います。

艦長もリーダーシップが微妙で、感情的。指示もあまり的確とは思えません。

さらに、乗組員の女性もキャーキャー言ってるだけでほとんど役に立ちません。うーん、あのキャラはどうなんだろうな……。探索の段階でずーっと「戻りましょうよ」ばっかりだし。印象としては、非常時の女のダメなところ集めたみたいなタイプ。

この映画の特徴はそこで、プロフェッショナルをまったく感じないところなんですよね。
宇宙の航海が当たり前になっているから、仕事に就く人もフツーの人たち。
起きるトラブルも想定の範囲内におさまるので、そこまで特殊技能でもないではないかと思うんです。

最初に顔面にエイリアンが貼り付いた乗組員を連れ帰ったシーンにもそれがあらわれています。検疫すべき、というリプリーの主張の方があたりまえに感じますが、艦長自らそれでも開けるように命じるのです。状況判断の甘さみたいなものがよくでているシーンですね。

エイリアンは恐いが、アンドロイドが不気味

エイリアンシリーズでも大きな役割があるのがアンドロイドです。作中で呼称が変わることもありますが、1作目はアンドロイド。
マシンだからこそ、乗組員たちの命よりもエイリアンを優先します。人間のような肉体でありながらも、やはりコンピュータですから、命令の優先順位が変わることはありません。

マザーコンピュータも同じで、人間のような感情の揺れがない分、突きつけられる事実は結構な打撃です。

エイリアンシリーズで描かれるアンドロイドたちは様々ですが、AVP以外のすべての作品に登場します。
その立ち位置や彼らの行動規範を比べるとなかなか面白いです。

シリーズまとめて観ると発見も多い

わたしはよくエイリアンマラソンをやります。
ただ単に1〜4、AVPを続けてみるっていうだけなんですが、リプリーの変化はよく分かります。
監督がそれぞれ違いますが、個性が出ててどれも別種の面白さがあるんですよね。

エイリアンまとめ記事はこちら

前日譚とされる「プロメテウス」

エイリアンの前日譚である「プロメテウス」が製作されました。

1作目である本作「エイリアン」の監督であるリドリー・スコットがこちらの監督も務めています。

「エイリアン」との矛盾点などが指摘されていますが、こちらも続編が作られているので、そのあたりは今後の展開で明かされるのではないかと思います。

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