つぶらいん

本や映画のレビューを中心にしつつ、ぼっち&出不精生活を満喫する管理人の日常のブログです

映画 邦画

【映画】恐怖/その光は一体なんなのか。研究に没頭する母と巻き込まれる姉妹の話。

2017/01/18

公開当時ポスターが怖すぎてどっかにクレームがいったとかいう話を聞いたことがあります。インパクト強いビジュアルに納得。女優さんは綺麗だよ。

しかーし、その見た目のインパクトにつられると肩すかしを食うでしょう。

ストーリーがとても難解。話を把握するのも難しいでしょう。
今回2度目の鑑賞だったのですが、やっぱりよくわかりませんでした。理解力の限界。

あらすじ

脳の研究をしている夫婦が、昔行われていた、脳に関する人体実験のフィルムを見ています。実験の課程の映像は佳境になったところで、不思議な光を映し出します。そこに偶然まだ幼い二人の娘が起きてきてしまい、その映像を見てしまいます。

それから数年後。
医者になった姉のみゆきは、ネットで知り合った仲間どうしで集団自殺を図ります。
姉が行方不明になり、心配した妹のかおりは姉の行方を探すのですが……。

恐怖
2009年 日本
監督:高橋洋
出演:藤井美菜、中村ゆり、片平なぎさ

正直、よく分からない話でした

いまいちストーリーの骨子がわからないため、どういう気持ちで見ていいのかも微妙。登場人物たちにも感情移入が難しいし、タイトルの割になににどう恐怖を感じていいのかよくわかりませんでした。

片平なぎさの怪演がすばらしいので、なんだかいろいろと残念です。

オチについては一番わかりやすい解釈が違うらしいのですが、ここまでわかりにくいストーリーを我慢してみていたら、その簡単な解釈に飛びつきたくなりますよ……。

わからない人にはわからなくてもいい、というスタンスらしいです。それにしても説明が少なすぎて、最後まで見てもお手上げになってしまいます。

理解できる人にはいい作品なのかもしれませんが、うーん……難しくてわからないぞ……。

解釈の難しい映画

脳を刺激することで、目視できる世界を越えた世界を見ることができるようになるっていう研究なのかな? 紹介しようにもまったく自信がもてませんよ……。

その脳の研究に取り憑かれた母親と、それに巻き込まれる姉妹の話です。

母親である間宮博士としては、もともと娘を巻き込むつもりはなかったようですね。たまたまターゲットにした集団自殺のメンバーの中に娘のみゆきがいたただけなので、不可抗力の事故みたいな状況です。

とは言っても、娘だとすぐに気付くもののそのまま実験続行。開頭手術中に起こして話をするとか、鬼かよと思いましたけど……。

ストーリーが進んでいくと、結局のところこの姉妹がこの件に巻き込まれるのもあの映像を一緒に見てしまったことが原因でもあるので、どうしようもなかったとも言えます。

間宮博士の目指す霊的な進化とうのも、どこを目指すしているのかが分かりません。
どんどん人外と化していく姉のみゆき。しかし彼女は果たして進化しているのでしょうか。達観したように話す彼女の姿はとてもそうは思えないものです。

片平なぎさの怪演が見所

姉妹の母親である間宮博士の役を演じる片平なぎさが、これまでのイメージを覆す怪演が見所です。
昔はかなり2時間ドラマを観ていたので、正義感あふれる役の印象が強かったのですが、ここでは自分の研究のために娘ですら利用する冷徹な研究者です。

妹の香織が昔は優しい母親だった、と話しているので研究が彼女を変えてしまったということのようです。

冒頭で淡々と実験台にする娘に対して頭を開けたまま説明するのがまた怖い。

面白いキャスティングだったので、残念でした。

監督のインタビューは観とくと少しは理解の助けになります

特典映像の監督のインタビューによると、この映画の企画コンセプトが「自分にとって怖いもの」ということだったそうです。

結局長くホラー業界に携わっていると、当たり前の「怖いもの」がまったくそうは感じられなくなってくるのかもしれません。

怖さの根源は「理解できないもの」だったり「よくわからないけどなにをされるかわからない」だったりします。殺人鬼がいて殺されますよ、という類いの怖さにはたどり着かないのでしょう。

闇はホラー的には便利な代物で、「闇に飲込まれる!」と言われれば「あ、そうかな」とふんわり納得してしまいます。もっというと、暗がりでなんかごちゃごちゃやっててよく分からないけど死んだ、みたいなことがホラー映画ではよくあります。低予算あるある。

この映画は逆に光を不可解なものとしていています。そのあたりは監督のインタビューで納得するものがありました。不穏なのは闇だろうと光だろうと、正体不明であればそう変わりません。そこに希望だけを見いだされるのは単純に対比の問題です。でもそこになにがあるのかっていうと、希望とは限らないんだよねっていう。

でもできればその光の先にあるものを知りたいと言うか、もうちょっと読み解くヒントが欲しいな……と思ったのでした。
こうして書いてますけど、やっぱりよく分かってないんでね……。

余談

あと、日本のホラー映画にありがちなこの音声のボリュームの設定もう少しどうにかしてほしいです。話す声がぜんぜん聞こえずボリュームを上げると急に大声で「キャー!」とか始まるので、あわててヘッドホン鑑賞に切り替えました。
映画館ならいいけどDVDではちょっと考慮してほしいものです……。

-映画, 邦画
-