つぶらいん

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ゲーム

【ゲーム】サイレントヒル(PS)/陰鬱な世界に夢中になる最高のホラーゲーム

2017/01/18

大人気ホラーゲームの1作目です。
当時ホラーゲームというとバイオハザード、というイメージでしたが、ガチのホラー好きとしてはこちらを押したいところです。

バイオハザードはホラーよりアクション要素が強く、主人公たちも特殊部隊という設定です。対するサイレントヒルは一般人の男性が主人公。クリーチャーとの戦闘もどこか頼りなく、銃も使いますが鉄パイプなどの打撃武器も主力になっていたりと、手近な物で戦わざるを得ない、という状況をよく表しています。

あらすじ

娘のシェリルと車で旅行中、人を引きそうになりハンドルを切った反動で事故ってしまったハリー。幸い無傷だったハリーでしたが、気を失っている間に、シェリルがひとりで外に出てしまったようです。霧が濃く、他に走る車も見当たりません。ハリーはシェリルを探して歩きます。
シェリルの影を見かけ、声を掛けますが彼女は走り去ってしまいます。それを追ううちに目的地でもあった「サイレントヒル」へとたどり着くハリー。
娘を捜して街を歩き回るハリーでしたが、街は無人で荒廃しており、住民の姿も見当たりません。そこで突如現れたモンスターに襲撃されます。シェリルの身を案じ、怪物が徘徊する街を探索するハリーですが……。

独特の世界にハマるホラーアクションゲーム。
ジャケットが良いですよね。オープニングの音楽が好きで、サントラまで買ってます。

霧に包まれた無人の街を、娘を探してさまよう父親

プレイした当初、あまりにも陰鬱としたストーリーに驚かされました。
特に、唐突に変わる裏世界というものに初めて足を踏み入れた時は、とにかく怖くてたまりませんでした。

オープニングがすごい。
深夜ドライブ中に少女を轢きそうになり、ハンドルを切って事故ります。気絶していた主人公のハリーが目覚めるところからプレイが始まります。

シェリルの姿を追いかけて走ると、サイレントヒルに着きます。シェリルに導かれるように入り込んだ路地はこちらの不安を煽るように、進むごとに周囲が暗くなっていきます。そして、突然後ろから得体の知れない生き物に突然攻撃を受けてまた失神してしまうのです。

もうここでがっちり心を掴まれるんですよ。サイレントヒルという霧に包まれた街。そこに潜む得体の知れないクリーチャー。不安を抱えながら娘を探してさまようハリー。

シェリルを探し出すのが目的ですが、進めていけばいくほどに、彼女が無事に見つかる気がしなくなるのです。嫌な予感はどんどん当たるし、進むほどひどくなる陰鬱に変容していく世界に絶望感しかありません。

主人公と一緒になって翻弄されるストーリー展開にいつのまにか夢中になっています。

土着宗教の熱狂的な信仰とそれに巻き込まれる人々

サイレントヒルという街に昔からある宗教団体の暴走や、それを信じる人々の歪んだ祈りが原因で起きるさまざまな事件が一連のシリーズの根っこにあります。

1作目はそのスタンダードなもので、宗教の中心人物と、それに利用される娘、そしてそこに関わることになったハリーの物語です。変容する世界はどこまでが現実なのかがわかりません。
廃墟のような街も、とても現実とは思えないのです。

様々な解釈が可能な世界とエンディングもまたこの作品の魅力です。

対極にある義理の父親と、実の母親

ハリーは妻を失い、今は娘のシェリルだけが家族です。そのシェリルは養女で血のつながりはありません。しかし彼にはもはやそんなことは関係なく、娘のために命をかけて救出に向かいます。ハリー自身は、特に何か特殊技能があるわけでもない一般人の男性でしかありません。アクションのたどたどしさがそれに現れています。

対するダリアは、自分の信仰のために娘を利用しています。愛情のかけらも感じられないその所業に寒気すら感じます。

血のつながりのない娘を大切にしている父親と、実の娘を利用するだけの母親。
皮肉な対比に気付いたとき、複雑な気持ちになりました。

謎のナース、リサ

サイレントヒルと言えばナース。クリーチャーとしても人気のナースですが、1作目ではリサというナースのキャラクターが登場します。

サイレントヒルは人がほとんど登場しません。
主人公のハリー、彼を助けた警官のシビル、娘のシェリル、医師のカウフマン、教会にいたダリア、そしてナースのリサ。
こうして並べると意外と登場人物いるんじゃない?と思えますが、そうではありません。

サイレントヒルは街には人がおらず、クリーチャーが徘徊しているだけ。モブ住人もいません。荒れ果てた廃墟を一人孤独に走り回るのが基本。
なので、たまーに上記の登場人物に出会うととてもホッとします。

そのひとりリサ。
リサとは毎回裏世界の病院で出会います。裏世界というのは、あるきっかけで周囲の建物が変容した世界のことです。普通の学校や病院が、突如赤黒いさびに覆われた鉄格子やフェンスに覆われた世界に変わるのです。

そしてリサはその裏世界の病院に一人隠れていたのです。
彼女に関してはその正体にある程度予想はつきます。彼女の最後のムービーは悲しくも美しい。戦闘にもならずに終わる悲しい結末です。攻略の本筋にはあまり関わってこない彼女ですが、この世界に飲込まれた人間として、プレイヤーの心に強く印象を残しました。

原作ファン必見の映画

映画化もされており、原作大ファンの監督が、ゲームの世界を最高レベルに再現し、ファンを歓喜させた代物。わたしも映画館で観て再現度の高さに感涙しました。あまりにもサイレントヒルすぎて感動するってすごいことですよ。オリジナル要素たっぷりで展開するんですが、それでもなお原作ファンから怒られないってすごいと思います。

映画サイレントヒルの記事はこちら
【映画】サイレントヒル/人気ゲームを映画化。監督の作品愛が伝わってくる!

監督が現場にゲームを持ち込んで「こういうんだよ!」と実際プレイしていたと言うから驚き。オタクの鏡ですわ……。

彼らのその後がわかる……? 前日譚や続編も。

続編が多数発売されていますが、この1作目からの直接の続編は3です。

どの作品も「サイレントヒル」という街が主役といえます。街に関わり、その世界に触れる人々を描いているので、シリーズのナンバリング作品でも、直接関係がないものもあります。ただ、世界は繋がっているので、ちょっとしたつながりを発見することもできます。

PSPで前日譚が発売されるなどの広がりもあります。

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