つぶらいん

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ゲーム

【ゲーム】Bloodborne/蔓延する獣の病。かつて人だったものを倒し続けた先になにがあるのか

2016/12/12

ドはまりしているゲームです。

ダークな世界観のゲームは数あれど、何もかもが完璧といえるゲームはなかなかありません。Bloodborneは何もかもが完璧です。実はフロムのゲームは初プレイだったのですが、一気にファンになりました。はじめは難易度で泣きましたが、今や戦闘の爽快感におぼれています。進めていくごとに鬼のように上がっていく難易度にももう慣れました。

ゲームする人に会うたびにめちゃめちゃおすすめしています。

あらすじ

人里離れた山間にある古都ヤーナム。
主人公は、「青ざめた血」を求めヤーナムを訪れます。この地では獣の病という独特の病気があり、それを癒すために血の医療と呼ばれる独自の医療技術が発達しているのです。
主人公は老人から「まずは、ヤーナムの血を受け入れたまえ」と施術を施されます。

幻覚を見て目覚めた主人公は、医療施設にいます。階下へと向かうと、そこには巨大な獣が人肉を食らっています。襲いかかられ、力つきる主人公。

しかし、再び目覚めた時、傷は癒えており見知らぬ館の前にいます。そこで戦うための武器を与えられ、館の主人助言者ゲールマンは、狩人(ハンター)として獣を狩るように話します。彼は「それが、結局は君の目的にかなう」と言います。

そして主人公は覚めない悪夢ような世界へと戻っていくことになります。

※ややネタバレありますのでご注意

この世界の謎を自分で解きほぐすしかない

あらすじを書きましたが、この作品にはストーリーらしいストーリーは存在しません。
主人公も、プレイヤーが作成するもので、最初に選択するバックボーンも、ステータス上のものでしかありません。

プレイヤーは、1人の狩人となり世界を紐解くために戦うのです。戦っていく中で、世界の成り立ちについての情報を得ることもできます。崩壊へと向かっているとしか思えないヤーナムの有り様に疑問を感じつつも、現れる敵を薙ぎ払うことしかできません。

市民が暮らす街、聖職者たちの聖堂街、封印された獣の街、など舞台が魅力的。
おぞましい獣の病とは一体なんなのか、明確な答えは決して提示してはもらえません。戦いに身を投じつつ、得られた断片をつなぎ合わせる。自分で解釈するしかないという高度なゲームです。
理解の及ばない部分も多くプレイ中も困惑することも。しかしそれすらも作品の魅力になっています。

エンディングを迎えても残る多くの謎に、もう一度プレイしないで入られないことは確実です。

仕掛け武器が面白い。戦い方のバリエーションが広がる。

狩人が使うのは仕掛け武器と呼ばれる特殊な武器と、獣をダウンさせる銃。
仕掛け武器は形態が変わる武器で、例えば、最初に登場するノコギリ鉈は通常は折りたたまれており、ノコギリ部分で切りつけます。変形させると長い鉈になり、攻撃範囲とダメージが増加します。武器の種類は様々で、後半になるとどんどん増えます。

弓に変形する弓剣は操作が面白いです。あとは獣狩りの曲刀が使いやすくてかなり気に入ってました。トリッキーな武器もあって、扱いが難しかったりして、選ぶのがかなり楽しいです。自分の戦闘スタイルを模索するのも面白いですね。
もちろんわたしのような初心者向けで扱いやすい武器もあります。

狩人が成長するために必要なのが「血の遺志」。
街をうろつく獣と化した者たちを倒すと得られる経験値とゴールドが混ざったみたいなもので、レベルを上げたりアイテムを買ったりできます。レベルはどのステータスを伸ばすかを選ぶようになっていて、その数値が武器の強さにも影響します。

例えば重打の武器だと筋力がある数値に至ってないと使えなかったり。血質を上げることで、銃の強さが上がったりするのです。
極端にステータスを割り振ることで、得意な戦闘方法が変わってくるので、様々な狩人を育てるのも面白いです。

このゲーム会社では当たり前の仕様が多いらしいのですが、初めてな私にはかなり新鮮でした。
別シリーズもぜひやりたいですが、Bloodborneもシリーズ化して欲しいところ。

孤独な戦いが続く。

街でドアを叩けば、高確率で罵られます。誰もかれもが狩人を毛嫌いしています。
獣がうろついているのは困りますが、それを狩る狩人も忌まわしいのに変わりはないようです。当然ながら、元々が人間だったという獣をこうして狩ることができる時点で彼らにとっては同列なのでしょう。

しかし、閉じこもってやり過ごしていれば大丈夫なわけではないのです。
時間が経過するに従って、扉の向こうの人々も普通ではなくなります。

途中人に会うこともありますが、まぁどいつもこいつもどんどん発狂する。
まともな会話が本当に乏しいので、かなり孤独です。無意味に人形ちゃんに声をかけてしまいます。あの家が癒しの場になるなんて、始まった当初は思いませんでした。

安全地帯と思えた教会も、様相を変えていきます。せっかく助けた人々も、あるものは発狂し、あるものは人ではないものを身ごもり産み落とします。

親身になって助言してくれた人すらも、獣と化してしまう

数少ないまともな話し相手だった人が、ある時点で獣になってしまうこともあります。
同じ獣狩りの狩人たちも、やはりどこか普通ではありません。

最初のボス、ガスコイン神父は狩人です。狩人でありながら獣の病を発症してしまうのです。
かれの話すことは要領を得ませんが、そこらじゅう獣だらけだから、お前もそうなるだろう、と呟いて襲いかかってきます。正気をなくしてしまっていますから、倒すしかありません。

出会う狩人で会話が成り立つ人の方が少ない、というのがまた怖いですよね。ガスコイン神父がいうように、自分も獣になってしまうのか、それとも発狂してしまうのか。

普通のゲームだとこういうのをもうちょっと演出を加えてドラマ仕立てにするものですが、もう全然そういうことをしない。潔いというか、そういうゲームじゃないよ、というのを序盤できっちりわからせてくれます。自分が戦っているものがなんなのかは、自分で物語を紐解かないといけないのです。なんて不親切なゲームだ……。でもそこがとてつもなく魅力的。

獣を狩り続けた先にあるものは? 悪夢に捕われた狩人たち

獣の病から市民を救っているはずの教会ですが、「血の医療」という時点でかなり怪しい。
その予感は的中していて、彼らの実験場はあまりにもおぞましい場所になっています。そして、その影響を受けた漁村も、おぞましく姿を変えています。

Bloodborne The Old Huntersでは、新たに舞台が追加されています。そこはかつて教会が行った実験のおぞましさを感じることができるステージです。そして狩人たちの捕われる悪夢の姿に、主人公がたどる先にも不安が生じることは間違いないでしょう。狩人たちはなぜここに捕われているのか、もちろん、ステージをクリアしてもそこに答えは与えられません。

例によって教会の行ったことの情報は断片でしか知らされません。しかしそれをつなぐことで浮かぶ事実はあまりにも聖職者のそれとはかけ離れたものでした。

時間軸によって、世界は姿を変えて行く様は、ゆっくりと崩壊へと向かっていくのがわかります。しかしそれを止める手立ては誰も持っていません。主人公もただひたすらに戦うしかないのです。その先に夜明けがあるのかも確証はありません。

ゴシック調の世界に、クトゥルフ神話をぶっこんだ

怪奇小説のような世界で血なまぐさい戦いを続けるゲームですが、途中から様相が変わります。
宇宙人みたいなぷよぷよした、明らかにこれまでとはテイストが違う敵が出現するのです。そこで、改めて、このゲームは一筋縄ではいかないぞ、ということを実感します。

ラヴクラフトが好きなら絶対にやったほうがいいです。
おぞましくも目が離せません。

1度プレイしただけではその世界の全容を理解するのは不可能です。周回プレイを重ねることで、自分なりの解釈を積み上げてもそれが真実とは限りません。
でもそういうふうに考えるゲームも珍しくて面白いものです。
その世界を理解するために必死に考えるのに挑戦してもいいんじゃないでしょうか。

Bloodborne official art workはオススメ!

クリーチャーデザイン、や狩人、街や建物に至るまで、計算されたその世界を堪能できます。

2倍の厚さになっても良いから、もっと見たい! アイテムとかもっと大きく載せてもいいのに〜!

Kindle版も出ていますが、こればっかりは紙の本を推奨。大判で見るべき。
こういう本は時機を逃すと絶版して手に入らなくなります。迷うなら買うべし。

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