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【映画】グレイヴ・エンカウンターズ/怖すぎる予告編で話題になりすぎて酷評された不運

2018/04/15

映画が劇場公開される前、あまりにも怖すぎる予告編にとても話題になった映画です。

その後期待値を上げすぎたのか残念ながら酷評されてしまうんですが、別に言うほど悪い映画ではありません。

リアリティもあるし、舞台設定もいい。多少だれる部分はありますが、テンポもそこまで悪くありません。何よりフツーにホラー映画として楽しめるんで、酷評されるほどでもないと思います。

予告編で大事な部分見せすぎたせいで、本編に驚きが減ってしまったんでしょうね。
先入観なく観ればPOV好きは楽しめるはずです。

あらすじ

心霊現象を扱うリアリティ番組「グレイヴ・エンカウンターズ」。
メンバーはリーダのランス、カメラマンのサシャとT.C、機材を扱うマット、霊能力者のヒューストンです。

曰く付きの精神病院の廃墟で撮影を開始します。昼のうちに関係者のインタビューや施設ないの確認を済ませ、深夜から朝まで滞在して撮影するのです。入り口には外側から鍵をかけ、朝まで迎えはやってきません。

順調に撮影が信仰する中、これまでにはなかった怪現象が起きはじめます。初めて経験する心霊現象にテンションが上がるものの、怯えた彼らは時間を早めて撤収することに決めます。

しかし、固定カメラを回収しに行ったマットが戻ってきません。全員で捜索に向かうのですが……。

グレイヴ・エンカウンターズ

2011年 カナダ

監督:ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
出演:ショーン・ロジャーソン、アシュリー・グリスコ、フアン・リーディンガー

※ネタバレ注意!

堅実に作られたフェイクドキュメンタリー

ドキュメンタリー番組の撮影クルーということで、比較的手ぶれも少なめで画面酔いはしなくて済みました。

設定からして、まぁあるあるな感じでPOVの定番。撮影クルーが巻き込まれると、ずっと撮ってることの嘘くささが「真実を伝えるんだ!」の一言で説明がつきます。POVの便利な言い訳No.1。

冒頭で、番組作ってる上司的な人が「これは映画じゃないぜ」とまじめに語ります。この辺もお約束。様式美です。はいはーいと聞いておきましょう。

霊能力者は俳優でゴリッゴリのやらせ。ここら辺が真面目なのか不真面目なのかわからない番組制作体制なんですよね。

というのも、主人公のランスは大真面目に霊に語りかけたりしてて本気で心霊現象を撮ろうとしている面も見せてくれるからです。
霊が出ても出なくても、番組として成立させなきゃいけないから、そういう意味で俳優を雇ってたのかな?

序盤の撮影シーンでは精神病院のバックボーンをがっちり説明してくれます。

こういう設定大好きな人間にはこれだけでもかなり価値があります。管理人や来歴に詳しい学者の説明を交え、内部に詳しい人から幽霊の出現ポイントを教えてもらいます。

病院がかなり薄気味悪いので、サイレントヒルとか好きなら映像観てるだけでも楽しいはず。

散々呼んどいていざ出てきたらビビりまくる撮影クルー

ストーリー的には楽しい作品なんですが登場する女性キャラの泣きわめきは観てる側はかなり萎えます。終盤で座り込んで「もうダメ……」とか、お前この状況で……と思っちゃう。
行方不明になった仲間を捜しにいかなきゃ、と一番仲間を気遣う面を見せてくれますが、怯えすぎててうざくなてきます。薄情でゴメンネ!

眉唾心霊ものばっかり撮影してきたんだなーと思わせる撮影隊で、心霊現象がちょこっとおきただけで怯えて撤収決定。ジャーナリズムとは一体……スクープ撮れよ!

散々「出てきてくれー」「メッセージくれー」と言っていたのに、いざ本気出して出てきたらまぁ逃げる怯える大騒ぎに、精神病棟の皆さんも「そんな事言わないでもっといていいのよ!」と出入り口を強制封鎖。

人の住居(病院だけど)にずかずかやってきてさんざなプローチしてきたんだから、すぐ帰るとか許されるわけがないんですよ。

この手の設定だとこういう自業自得感がつきものですね。適当に心霊番組作ってるから痛い目みるんだよねー。そうだよねー。

さらにうるさいのが黒人カメラマン。下手したら女カメラマンより酷い混乱ぶりです。

ああいう場面で怒鳴りまくるタイプの男はダメだー。ビビっちゃってるから、騒ぐ暴れる人のせいにするの3拍子。内心早く退場しろと思ってた! だって恐怖は静かに味わいたいじゃないの……。

装置をもっと活用して欲しかった……!

教えてもらった出現ポイントに固定カメラを設置します。ひとりで設置してひとりで回収に行く可哀想なマット。何も出なくてもひとりであんなとこウロウロしたくないわ……。

この固定カメラが、良い仕事してくれそうでイマイチ役に立ってません。もっと色々映してくれれば良いのに……。

定番手法で、撮影している後ろの方をスーッと何かが横切るとか、みんなが気付いていない不穏な映像がもっとあってもいいはずなんですよね。ここまでやる気満々の人たち(精神病棟の人々)がいるのに、アピールが控えめすぎます。

自慢げにゴーストハンターの装置をアピールしていますが、その辺の扱いも雑。計器類をもっと活用してもいいのにな。

ゲームみたいな展開にワクワクする

フェイクドキュメンタリーと言う手法ではありますが、かなり映画寄り。出てくるのも幽霊というよりもモンスター的です。

リアリティの方を求めていると眉唾過ぎる展開に「えー」となるでしょう。

病院の入り口は無理矢理こじ開けたらさらに先に通路が広がっていたり、屋上に上ろうとしたら階段の先が壁になっていたりして、出さない気満々の精神病院。

寝てる間に患者用のタグを付けられていたりして、かなり物理アプローチが多い。幽霊も格闘できるほどの物理攻撃。

舌、なんで落ちてたんでしょうね……。誰か引きちぎられるんじゃないかと期待したんですが、グロ展開はそこまでではありませんでした。

ダンジョンと化した精神病院。モンスターはどこから現れるのか分からない。脱出するには……?

と書くと、ゲームっぽいです。わたしがこの映画が楽しかったのは、こういうゲーム的展開が好きっていうのもあります。鉄パイプもって背教の病院探索とかサイレントヒルで散々やりましたよ!

主人公がひとりぼっちになってからの壊れ方がすげー

最後の方もいいんですよねー。ひとりぼっちになっちゃった主人公が、鼠を捕まえて生でいただくところとか。わざわざ映さないよね、普通。

てっきり病院内での幽霊との格闘に終始するのかと思いきや、地下通路から謎の治療部屋へと移動。そこで遭遇する医者(の霊)とか、序盤での病院のバックボーン解説が生きてる!

悪魔崇拝っぽい装置があったりして、ここからさらに設定ぶっ込むのかと欲ばりな映画の設定に感心してしまいます。超貪欲じゃんかこの映画!

幽霊を求めているとちょっと違う?

わたしはパラノーマル系のじんわりしたPOVが好きではないので、ここまでガッチリ映画として振り切った展開をしてくれる方が楽しいです。

最初に書いたとおり、公開当初予告動画が話題になりすぎたせいで世間の評判はイマイチ。観る側の期待値を上げすぎてパーンしたのですね。

かくいうわたしも、微妙だ微妙だという話ばっかり聞いていたので、スルーしていたのでした。POV好きなのに馬鹿だなわたし。

人の評価で作品を判断してはいけないといういい例でした。
ホラー映画は好みが割れるものなので、他人の評価よりも自分の好みを追求していった方が幸せになれます。

トータル面白かったです! 2作目も観ます。

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