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【映画】サボタージュ/マッチョ集団が連続殺人の標的に?! 消えた1000万ドルの行方は……。

2016/12/11

シュワちゃん率いるマッチョ集団が連続殺人に巻き込まれるというかなり引きの強い映画。

家族のような関係性だった麻薬捜査班が、手に入れたはずの大金が消えたことを発端にギスギスし始めます。それを発端にして仲間がひとりずつ殺されていき、お互いに疑心暗鬼になっていくチームのメンバーたち。強い味方は心強いですが、1度疑いが芽生えるとその強さは危険に早変わりしてしまいます。

ミステリとマッチョが融合という新しい設定に引き込まれますが、色々と問題が……。

あらすじ

伝説の凄腕麻薬捜査官ジョン。彼が率いる凄腕チームは家族のような絆で結ばれています。

潜入捜査を行っていた麻薬組織のアジトへ突入した彼らは、応酬する予定だった大金から1000万ドルを盗み出す目的がありました。成功したかに思えた計画でしたが、隠した場所へと向かった頃には金は回収されてしまっていたのです。
さらに、現場で押収した金額の不足に気付かれ彼らは内務調査局のから疑いを持たれてしまいます。

半年後、疑いが晴れないまま調査は終了。チームもジョンの元に戻され、復帰を許されます。
厳しいトレーニングの中で結束を取り戻した彼らは、チーム再開を祝います。しかし、祝杯をあげて帰宅した夜、仲間のひとりであるパイロが住んでいたトレーラーごと列車と衝突して無惨な死を遂げます。

担当刑事のキャロラインは事故の調書を取るためにジョンのチームのメンバーと接触しますが、全員協力的ではありません。ジョンの案内でメンバーのひとりの元へ向かうのですが、そこでまた無惨に殺害された死体を発見します。

キャロラインは事件に関連性があると判断し、チームについて調査をするのですが……。

サボタージュ

2014年 アメリカ

監督:デヴィッド・エアー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、サム・ワーシントン、ミレイユ・イーノス

※ネタバレ注意!

原作がアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」?! まじで?

えっと、影も形もないんですが……と首を傾げる仕上がりですが、目指したかった片鱗は残っているぞ。たぶん。

ちゃんとその路線でやってれば、かなり面白くなったと思うんですよね。
前半、ひとりずつ計画的に殺されていく過程はかなりドキドキしたんです。犯人だと思っていた麻薬組織の殺し屋たちの遺体が見つかったあたりで、いよいよ「犯人は誰だーっ」っていう攻防が始まるのかと思いきや、そこからいきなりのドンパチ展開。

ちょっとまってくれー!!

そりゃシュワちゃんに期待するのはそういうことかもしれないけど、この映画の面白さはムキムキマッチョの武装集団と本格ミステリを融合させちゃおうという異種格闘技みたいな試みにあるんじゃなかったのか?
前半の積み上げていくような殺戮(グロ多め)と後半のドンパチに違和感がすごいのです。ドンパチあっても良いけどミステリを忘れないで欲しいのよ……。

もうちょっと堪えて殺戮展開を積み上げて、観る側も誰が犯人なのか分からないように展開させていけば、かなり面白いマッチョミステリになったんじゃないのかな。惜しい。ものすごく惜しいです……。

コイツ早めに処理しといた方が良いのでは……と思えたリジーが案の定だった

そもそもとして薬物中毒の麻薬捜査官という時点でいただけないリジー(潜入捜査のため?)。
そんでもってこういうメンバー内に女を入れるともめ事の種だというのがよく分かる展開でした。恐ろしく感情で動いててびっくりします。よく成立したな今まで……。麻薬の影響もでかかったのかな。

最高に可哀想な死に方をした旦那の通称モンスターはサム・ワーシントンが演じてます。あまりの変貌ぶりに誰だか分かんなかったよ。役作りってすごいね!
チームのNo.2っぽいんだけど、リジーに浮気されるわ、あげく事故みたいに殺されて冷蔵庫詰めとかほんとサム・ワーシントンの無駄遣い甚だしい……。

凄腕捜査官だった仲間を次々と殺害し、殺し屋も返り討ちにして湖に沈めつつ、ジョンと一緒に麻薬組織に突入したりして、かなりしたたかに思えましたが、後半の旦那を殺したあとジョンを呼び出すとことか、かなり酷い。犯人コイツかーと分かっても、前半の周到さと後半の行き当たりばったりさがどうにも繋がらないんですよね。犯人像にギャップがありすぎて。

しかも、動機もお金を奪ったのが誰か問いつめて奪うため、とかじゃなくて「金を奪ったから殺した!」とか頭湧きすぎでしょっていう。誰がメンバーを出し抜いて奪ったのか分からないのに、手当り次第すぎて唖然です。

ジョン、お前だったのか。

最終的に金を奪った黒幕はジョンなわけですが、妻子を殺害した犯人の情報を得るためにお金が必要って、結局自分のために金が必要だったんかい! と突っ込まざるを得ない。
みんなを巻き込みたくないと考えつつ、金を奪うことには協力させ、そのせいで疑心暗鬼になりチームの崩壊を招いたわけです。すごい自己満足だなと。

妻子を殺されてメキシコに行ったときに、グラインダーたちが迎えにきたシーンがありました。結局は彼の言葉も、ジョンには届いていなかったのかと、残念でなりません。グラインダー、自首しようとしたりしてて、チームないでは大分真っ当な人だったのになぁ……(そしてイケメンだった)。

チームは家族だと言いながら、実の家族のためにチームを犠牲にしたジョン。彼はどんな気持ちで、あのお金を使ったんだろうか。

結局がんばってた刑事のキャロラインも、何度もジョンに騙されていたわけで、なんとも複雑です……。

前半のテイストのまま話が進んでいったら絶対面白くなったのに……

ちゃんとミステリをやれば、ヒットまで行かなくても面白いアクションミステリになったんじゃないのかなと思います。
ジョンの黒幕ぶりも不発気味。もっと捜査に絡んでいって、うまくキャロラインを誘導するとかすればいいのになーと。ふらっと現れてちょっと一緒に行動して利用する、とかで立ち回りも微妙。

キャロラインに関してもジョンが消えたところで終了してて、なんとも消化不良ですよ。

もういっそジョンがうまくリジーを誘導してました、とか完全なる黒幕になればよかったのになぁ。
なんかこう、微妙に良い人っぽいのを残しつつ、というのが往生際が悪いと言うか……。シュワちゃんがガチの悪役やったっていいと思うんですけどね。

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