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【映画】イントゥ・ザ・ストーム/予測不可能な超巨大竜巻が発生!? 娯楽性を抑えたリアルな竜巻映画

2016/12/11

ストーム・チェイサーたちを軸に、ある町で起きた竜巻の被害の一部始終を映した映画です。

半POV映画で、登場人物たちが映している映像や、監視カメラ、車載カメラなどをメインにしながらも、普通の映画のようなシーンもあります。登場人物が撮影している映像を取り入れたリアリティのある映画、というところでしょうか。

単純なPOVだと題材的に画面がブレブレで意味分かんない映画になりそうなんで、この判断は正しいと思います。

あらすじ

竜巻を追いかけ、撮影するためにアメリカを走り回っているストーム・チェイサー(竜巻ハンター)「タイタス」。ドキュメンタリー映像の撮影を生業にしているのですが、この1年竜巻の撮影はできていません。
彼らに雇われている気象学者のアリソンは、今度はシルバートンで竜巻が起きると予測します。先日起きた竜巻を予測できなかったことで、ボスのピートとは険悪です。彼女の言葉を疑うピートですが、仲間の支持もありその予想に従って動くことに。

しかし、竜巻は別の地域で発生。予測が外れたと腹を立てるピートでしたが、そのとき急に天候が悪化。大きな雹が降り出します。竜巻の兆候を掴んだ彼らは撮影のため発生地点であるシルバートンへと車を走らせます。

シルバートンの高校は今日が卒業式。教頭を務めるゲイリーは息子たちに卒業式の撮影を任せるのですが、ドニーは片思い中のケイトリンのために町にある廃校場へと一緒に撮影へ行ってしまいます。
ゲイリーは天候を理由に卒業式の延期を校長に申し入れるのですが、聞き入れては貰えません。
卒業式のさなか、天候は急激に悪化。校舎内に避難するのですが、そこへ竜巻が発生して……。

イントゥ・ザ・ストーム

2014年 アメリカ
監督:スティーヴン・クォーレ
出演:リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ

※ネタバレ注意

ストーリーはあくまでもシンプルに。主人公は竜巻。

竜巻のパニックものと言えば「ツイスター(1996年)」が有名ですね。あちらが落ち目のストーム・チェイサーを主人公にしたストーリーなのに対し、こちらはあくまでも主役は竜巻。

ストーリーはシンプルで、竜巻を追うストーム・チェイサー、息子を捜す父親を主軸にしており、奇抜な展開はしません。
目の前に迫る竜巻をただひたすらに味わう映画です。

割と早い段階で竜巻が発生して、みんな難を逃れます。思わず「あれ、終わるの早くね?」と残り時間を確認してしまうほど。
しかし、これはまだまだ序章。連続的にどんどん発生する竜巻に状況は悪化するばかり。1度耐えられても規模が拡大して連続的に襲われるのです。

シェルターとして安全と考えられていた学校も、最後の巨大竜巻の前では一気に攫われてしまいまいした。
タイタスの車も竜巻に備えた装備でしたが、最後の竜巻には歯が立ちませんでした。
竜巻そのものの威力も凄まじいのですが、巻き上げられた車が落下してきたり、炎上したガソリンに引火して竜巻が炎をまとったりと、変化が凄まじい。

途中、4本の竜巻が発生した時の絶望感はたまらないです。本当にその場にいたくない……。

竜巻を追うことを生業にする男

すごいのはストーム・チェイサーのリーダー、ピートが目にする最期の映像。

台風の目を撮りたい、と熱望していた彼がその命と引き換えに念願の光景を目撃することになるのです。
映像を撮ることを最優先に考えていたように見えていた彼でしたが、最終的にドニーを助けるために駆けつけたり、危険を顧みずに車を盾にするべく動いたりと、彼自身人命を軽んじているわけではないことが理解できます。

車ごと巻き上げられ、雲の上に飛び出した彼が目にした光景の美しさは一瞬これから起こるであろうことを忘れさせるものでした。
そして車載カメラに写る彼の表情も、どこか晴れやかなのも印象的でした。

専門家でも予測が難しい?

日本だとあまりなじみのない竜巻の被害ですが、アメリカではおなじみレベルに起こることのようです。
作中で少し話がありましたが、ある程度予測はできるものの、異常気象などでこれまで起こらなかった地域でも発生したりすることもあるとのこと。
そう考えると、備えておこうとしても難しい現象なのでしょう。

データで発生を予測するアリソンですが、それでも当たらないことも多いようです。
発生する気象条件などはあるようですが、必ず発生するわけでもありませんし、発生する場所だって予測はあくまでも予測でしかないのです。

今回は竜巻を追うための予測でしたが、逆に回避するための予測があったとしても、逃げた先に竜巻が進路を変える可能性があるわけで、安全て難しいのだなとつくづく思います。

リアルな自然災害映画という感じで、娯楽性は少なめ。でも下手なPOVよりもリアリティがある映画でした。

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