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【映画】貞子vs伽椰子/呪いパワー爆発!夢の対決が実現した大バトル!

2017/07/17

エイプリルフールのネタから実現した夢のような映画です。
当初は作る側の意図がわからず困惑しましたけど、劇場公開当時は意外と好意的な感想をよく見かけてホッとしたのを覚えています。

この映画の予告編がなかなか秀逸で、わたしは見るたびに伽椰子が呪いのビデオを握りつぶすシーンで笑ってしまいます。

展開が早いので、ダレる間もなくサクサク話が進むし、どんどん犠牲者が出ます。色々大盤振る舞いで怖いとか全然思えないのが玉に瑕。そんな映画。

ちなみに監督の作品を知っているとより楽しいようですけど、ほとんど未見です。

念力の貞子と物理の伽椰子!
日本を代表するホラーヒロイン最恐対決の行方は?!

貞子VS伽椰子

2016年 日本
監督:白石晃士
出演:山本美月、玉城ティナ、安藤政信

※ネタバレ注意!

あらすじ

大学生の有里は友達の夏美に頼まれ、ビデオテープをDVDにダビングするためにリサイクルショップで古いビデオデッキを買ってきます。そのデッキの中には古びたビデオテープが入っており、有里は夏美が止めるのも聞かずにビデオを再生します。
ビデオを見た後、夏美の携帯が鳴り、彼女は貞子の姿を目撃。自分が呪いにかかった事を知ります。

一方その頃、両親とともに新居に引っ越してきた鈴香は隣に気味の悪い廃墟と化した家があることに気づきます。
学校の友人からその家で起きた無理心中事件の話を聞きます。その後その家に入居した家族すべてが死亡しているというのです。
しかし鈴香はなぜかその家に引き寄せられてしまいます。

別々に進行していた呪いがどう繋がるのかがポイント。

貞子の呪いのビデオも最新版!おなじみの井戸じゃない!

エイリアンVSプレデターみたいに完全スピンオフ作品なので、前作までの前提とはちょっと違う部分があります。冒頭に登場する大学の先生(無駄死に要員)がこの映画での貞子の設定をきっちり解説してくれることで、「リングの設定と違うじゃん」というツッコミをさらっとかわします。

ビデオテープなんてものがすっかり廃れ、貞子も伽椰子も都市伝説として処理されています。この先生が貞子大好きっ子で、自費出版で貞子本出すほど。強烈なファンだ。

今回の呪いはビデオテープを観た後電話がかかってきて、貞子の姿を目撃。そしてビデオを見た2日後に呪いの力により死んでしまいます。リングでのような心臓発作ではなく、自分で自分の喉を突き刺していたり、自分で首を絞めたりとそれは様々。

肝心のビデオテープも井戸ではなく、どこかの廃墟のドアが映り、そこから貞子が出てくる、というもの。なのであの念写だ新聞記事だのの一連の貞子に関する謎解きはなし。あの辺もなかった事になってるのかな?

この映画が初見というひとのためにも大分シンプルにしているんでしょう。貞子単体なら7日間というのもなかなかスリリングですが、今回はさだかやのバトルが大事なので、コンパクトに2日間です。呪われた方もスピーディーに追いつめられます。

伽倻子のお家は間取り変わった?

一方伽倻子さんの方はというと、佐伯家は無理心中という設定になっています。

伽倻子さんの旦那の剛雄が2人を殺して自殺、というシンプル仕様。剛雄は過去作では伽倻子に呪い殺されており、俊雄も剛雄に殺されるのはハリウッド版。そこら編のバックボーンは大分省略して分かりやすくなっています。ここら辺は貞子さんと同じですね。

肝心のお家はというと、伽倻子さん登場時に必須の階段や押し入れ、俊雄死亡時のお風呂などちゃんと完備しています。ただ階段の位置がこれまでと逆だったりとどうでも良いことが気になったりして。

2人揃ってゴッテリ怨念まみれ!

今回特筆すべきは貞子の呪いパワー!
お祓いをしようとした有里たちですが、夏美にかかった呪いは凄まじく、霊媒師たちを操り皆殺し。ついでに大学の先生も頭突き一撃で殺害。
呪い殺されることを嫌がった夏美が、自らの命を絶とうとすれば、時間切れ前に登場し、意地でも自分が手を下すという徹底ぶりです。鬼畜だ。

伽倻子さんはというと、相変わらず誰に対しても平等に攻撃的です。
小学生のいじめっ子たちを排除した後は、きちんと虐められた子も回収。伽倻子さんと勧善懲悪は無縁だった……。

多くの犠牲者を出した貞子vs伽倻子ですが、やはり郡抜いて目立っているのは有里の友達の夏美。

呪いに怯えまくり有里に対し「全部あんたのせい」発言をしたり、どんどんグロッキーになっていきます。病んだあげく、「みんな死ねばいい」とネット上に呪いのビデオを流出させるという暴挙に出ます。
呆然とする有里に対して一緒に死んでくれと懇願した上、最終的には「一人は嫌だから死ぬとこみてて」と自殺未遂(実行前に貞子さん登場)。

ホラーにおける典型的なダメ登場人物です。泣きわめいて事態を悪化させるだけのアレね……。

大バトルの発案者・霊能者の常盤&珠緒

霊能者のオバちゃんが自分だけではヤバいと踏んで呼んでおいてくれた霊能者コンビが常盤&珠緒です。成人男性と少女という漫画ではありそうな設定ですが正直キャラ設定がここだけ浮き気味で、一気にフィクション感が溢れ出ます。

いや、呪いのビデオとか幽霊屋敷とか、十分非現実的なんですけど、そこからさらに現実から遠ざける人物設定なんですよ。キャラ濃すぎてね……。

ただ、この2人がいないと大バトルは実現されなかったんで良しとしましょう。
ちゃんとさだかやが闘う理由を作ってるのはいいですよね。偶然遭遇的に闘うことになるんじゃなくて、ぶつける意図を持って計画ってのがいい。

呪いパワーが強すぎることが想定外だったわけですけど。

2人の激しいバトルは最大の見所! 強すぎて笑ける!

呪いパワーが激しい貞子さんに対し、伽倻子さんのほうは俊雄の飛び道具としての能力を強化。しかし生身の人間相手ならバッチリ有効な俊雄くんも、迫力満点の貞子さんに対しては無力でした……。

自分ちに出現した貞子を引きずり倒す伽椰子に思わず失笑。家への不法侵入&俊雄に手を出したことで伽倻子激怒り。伽椰子強え。

しかし貞子も負けてはいません。静々と歩み寄りつつ髪の毛攻撃を繰り出し、伽倻子を内部破裂させるという、意外と物理なバトルスタイル。

佐伯家の裏庭に井戸があるんですが、大分広めな森なことが気になりました。敷地どうなってるん? 完全に住宅地に見えましたけど、裏だけあんなに広いってことでしょうか。まぁ細かいことは気にしてはいけない。

頼みの綱の常盤と珠緒だったけど、化け物はやっぱり化け物だった

できる感たっぷりに登場していた常盤と珠緒ですが、彼らの想像を上回る状況へとなだれ込んでいきます。
自分を犠牲にして井戸に飛び込む有里。相手に奪われてなる物かとぶつかり合う伽倻子と貞子(もうここで笑いが止まらない)! ジャンピングアタック……。

凶悪なバケモノ同士をぶつけて打ち消す予定が、彼女たちの恨みのパワーは凄まじくそんな予想をさっくりと覆してくれます。

自分を犠牲にして彼らを封印しようとする有里でしたが、常盤はあっさりと退場。準備していた封印の蓋もファサーッとしたもんで、まったく効果がありません。

有里の最期のシーンは、自分が死にたくない、という気持ちよりも事態を収拾しなければ、という想いが見えますね。最期の涙は恐怖とか悲しみとはちょっと違う気がします。
夏美が死んでしまったことにもきっと責任感じてたんだろうし、映像がアップロードされたこととかも含めて、自分があのビデオを再生していなければ、と思ってたんじゃなかろうかと。

大バトルの結末は?エンディングテーマの聖飢魔Ⅱもいいぞ!

最終的に2つの最強が混ざり合って最強の霊が爆誕という凄まじいオチ。
色々ツッコミどころがあるんですけど、もうこの最終バトル展開が面白すぎて全部どうでも良くなりますね。

いやー、結果いい映画でした。

惜しいのはあと10分ぐらい追加して、ちゃんと鈴香と珠緒の末路まで見せて欲しかったー。ちょっとぶつ切り感が残ったのが残念……と思ってたんですが、これを書きながら考えを改めました。

「最強が爆誕したところで終わる」というテンションマックスのままバーンとエンドロールっていうのも面白いポイントだったかも、と。

何らかの決着がついて、呪いが蔓延エンドでも収束エンドでも「ああ終わったー」って気持ちになるじゃないですか。
それこそ「なんかスゲーの出てきたー!」っていうエンディングだったからこそ、貞子と伽倻子の存在感を強烈に残すものだったんじゃないでしょうか。

エンディングの聖飢魔Ⅱがいいので、ぜひエンドロールまでお楽しみ下さい。
その後には新生さだかやのNEWビデオがみれちゃうよ♪

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