この邦題誰か止めなかったんですか。
まさにタイトル通りなストーリーです。1人の女性がゾンビ化していくまでをじんわり描いています。
普通のゾンビ映画だったら5分ぐらいですっ飛ばす部分をじっくりねっとり。
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あらすじ
なかなかの美人でけっこうモテちゃう主人公。が、ご本人はレズビアンで今の彼女とイマイチうまくいっていません。そんな中友人に呼ばれたパーティで出会った行きずりの相手(男)と酔った勢いで関係をもってしまいます。
次の日からなんだか体調が悪い。これは病気でもうつされたかかと病院に行きますが原因がはっきりしません。体の不調とともに精神も不安定になっていく主人公の3日間を丹念に追っています。
スリーデイズ・ボディ
2013年 アメリカ
監督:エリック・イングランド
出演:ナジャラ・タウンゼント、キャロライン・ウィリアムズ、アリス・マクドナルド
※ネタバレ注意
ネタバレ云々はともかく、これはこれで面白い
感情移入はまっっっっったく出来ない主人公なので、そこは覚悟した方がいいかもしれません。まぁこっちはゾンビ化していってるっていうのを知っているので、
「病院でもっとちゃんと見てもらえ!」とか
「仕事してる場合かよ!」とか
おかんの的外れっぷりに「ああああああああぁぁぁぁ……」てなったりします。
肉体の劣化とともに精神も浸食されて行っているので、判断能力がどんどんおかしくなってるってことなんだろうな、と好意的に解釈したりして。
だんだん主人公が可哀想になってくる
後は色恋沙汰が多くてそこも微妙な点かも……? いやみんな、その子きれいだけど、だいーぶやつれてないかい……? 気づこうぜ。色ボケ男の鈍さがすごくて、いや、もう笑うしかない。
全体的に、みんな彼女の変化に鈍過ぎて、もっと心配して親身になってあげれば良いのにって後半はだんだん不憫になってしまった。錯乱気味になってくるので、周りとの齟齬がだんだん酷くなるのがもう可哀想で。特にせっかく合格したフラワーアレンジメントの応募に行ったら、受け付けてもらえないとこがもう……なぁ。枯れてるのにも気づけなくなってるんですよね、あれは。
消化不良ぎみではあるものの、本題はそこじゃないんだろうな
結局原因となった男がなんだったのかとか、主人公がどうしてこうなったのかとかは全く分からないので、そこがすっきりしない所でしょうか。
どちらかというと、そこは単なる発端扱いで、いかに彼女がゾンビになるかが主題ですから、ま、スルーで問題ないと思いますよ。
ハートフルなエンディングとはほど遠いあの終わり方は好きです。永遠に分かり合えない相手なんだろうなぁ……なんて。
好みはまっぷたつだと思います。私は好きです。
続編も出ています
まだ見ていないのですが、続編ももうDVD化されています。知らなかったー。
ちゃんとこの続きから始まる正当な続編のようなので、ここで謎が明かされるのかな、と期待。