サバイバルゲームに参加したら、ホントの殺人ゲームだったよ!というシチュエーションのホラー。
とにかく登場人物だれにも感情移入とかできません。
まー序盤から鬱陶しくギャンギャンギャンギャンわめくわめく……。シチュエーション的に、軍隊ホラー系とかぶりますけど、サバゲーしにきた人と軍人とでは精神面が違います。全員初対面だから統率も取れちゃいない。
先日何度目かのプレデターズを観たばかりなので、いやぁ初対面集団でもプロフェッショナルとはえらい違いですな……としみじみ(軍じゃないけど)。
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あらすじ
本格的なサバイバルゲームに参加するために集まった8人。連れてこられた森の中、それぞれに役割を与えられゲームがスタートします。指定された場所に行き、フラッグのそばにあるアイテムを手に入れるのです。
ところが、開始してすぐに仲間の1人が実弾で打たれて死亡してしまいます。全員がパニックになる中、さらなる襲撃を受けます。
逃げ惑いながらも、指定された目的地を探しつづけるのですが……。
サバイバル・フィールド
2009年 アメリカ
監督:ダニエル・ベンマヨール
出演:ジェニファー・マター、ブレンダン・マッキー、パトリック・レジス、イアイオーネ・ペレス
原題はペイントボール。
※ネタバレ注意
色々と惜しい
各自役割を与えられるものの、信頼感なしな上にリーダーのワンマンかつ利己的行動でもうボロボロですよ。
……まぁこのリーダーよりも序盤での「隠れよう」ばっかりの女と、人の行動の批判しかしないオッサンが最高にイライラする対象でしたけどね。嫌なら別行動すりゃいいのにさ。
簡単に言うと、サバゲーを餌に集められた彼らは、実は殺人を鑑賞したい金持ちのためのおもちゃでした、ということです。
サバゲー内で対戦チームがいるものの彼らは敵ではなく、同じように集められた標的で、殺戮を行っているハンターは1人だけ。そいつはその金持ち側の指令に従った殺しをしているというわけです。
途中そのハンターが急に命令を無視し、指令を受けていたトランシーバーをポイしたところでこっちも「へ?」。展開が唐突です。なんで急に暴走し出したのか謎……。
結局それは主人公(多分)のアンナが金持ち側と結託してハンターを倒す、という下りに繋がるわけですけど、ちょっと苦しいわー。金持ちの案内でアイテムゲットして最強武器作るぜ!とさくさく武器集めちゃうアンナ。かなりスピード展開ですよ。
リーダーはせっかく覚醒したのに、見かけ倒しであっさり、本当にあっさりやられてしまうので、今までのなんだったんじゃい感が酷いです。わざわざあそこまで引っ張って、仲間軒並み見殺しにしてそれかい!っていう。個性的な最期ではありましたけどね。新しい地雷の使い方だ!
しかしアレから防弾チョッキはぎ取って着るハンナもなかなかの鬼畜です。
ハンター目線の場面はなかなかでした。暗視ゴーグル越しなので、モノクロ映像なのですが、その分生々しいくてその辺は良い演出です。嘘くさいスプラッタよりいいです。潔くて好感が持てる。最初のつり上げられた人なんてまた変な殺され方を……と思いました。回りくどすぎ(笑)。
その割に、後半あんまり時間かけずによく分からないまま退場となった知的黒人の兄さんと、煩かった女の人は一体……。ハンターがっていうより、これ書いた脚本家がめんどくさくなっちゃったの?と問いたいぐらいです。
面白くなりそうな要素はいっぱいあるんですが、ことごとく残念で参った。敵チームとかわざわざ出すならもうちょっと使いようがあると思うんですけど。
そしてアンナが苦労して組み立てた最強武器はまさかの不発。ふ、は、つ! なんだそりゃ!
黒人の兄さん酸浴び損じゃねーか!
で、この手のB級にありがちな思わせぶりエンド。
全員の死亡証明書の手配がされていて、ハンナのが「交通事故」ってなってたから、最後用意された車に乗らなかったんだと思うんですが、で、あの線路のはなんなの……。結局追いかけてきて殺されちゃいましたってことかなぁ。どうせ「ご想像にお任せしますぅ」みたいなことなんでしょ? もーうそんなことしたってB級はB級のままなんだよ! ちゃんと結末付けろ!
そんなに長くないので、飽きる前に観終わるのがポイント。
プレデター観て口直ししたい。あのチームのプロフェッショナル感を見習いなさいよ……。超カッコいいんだから。シュワちゃん最強。