好きな作品に対して心が狭くなるのはよくあることです。
「実写映画化!」と聞くと喜びより不安のほうを強く感じます。
否定したくない気持ちと、好きなものをボロボロにされちゃうんじゃないかっていう不安がせめぎ合うのはいつものこと。
なるべく期待値を上げないようにしようとするんですけど、思い入れのあるものだとどうしてもがっかりしたときの凹み方も大きくなってしまいます。
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自分には合わなかった、でスルーできる力を持て
実写なら
- キャスティングがイメージと違う
- 内容の大幅な改変
- 演技力がアレ
- CGが微妙
アニメ化だと
- 原作が完結していないための無茶なエンディング
- 大幅改変によるキャラ崩壊
- 声優に本職以外を起用、そして下手
- 不必要かつズレたオリジナルエピソード
- 作画の崩れ
コミカライズは
- 絵が合わない
- 個性の強すぎる漫画家のためもはや別物
- 原作の意味あるんかい
- 原作のエピソードを詰め込みすぎて読みにくいうえにスピード展開
上記の項目に当てはまることであっても、別物としてみたら楽しめるってこともあります。オリジナルエピソードなんて、もっとやれレベルでいい時もありますからね。
わたしの好きな某ゲームのアニメ化は原作エピソードの枝分かれがすごいので、オリジナル展開ばかりでしたが、脚本がすごく良かったんですよね。最高だったもんなぁ……(映画までは)。
多分楽しめるかどうかの分かれ目は、自分の中のイメージとの齟齬を許容できるかどうかって部分が大きいんだと思います。自分的にはすごく大事なエピソードだったところをサクッとカットされてアニメになってた、とか悲しくなりますしね。あれ大事じゃないんかい……みたいな反感まで生まれたりして。
完全に別物化してるときがまた感情の持って行きどころがなくなるんですよ。
「これ、原作の意味あるん……?」と小一時間考えてしまったりして。サイレンとかね、悲しくなったね。原作全否定。
こういうのは原作が好きであればあるほど、落ち着いた方がいいんです。
例えば3部作とか、1作目が最高に良くて「やっほう!」となったら2作目以降が迷走しまくってがっくり、なんてトラップもあります。
アニメの1期2期がよかったから安心してたら、謎展開の3作目が作られてファンが一気に離れるとか……。
あ、思い出して涙出てきた。
好きなものであればあるほど、オタクは心が狭いのです。
その自覚があるのなら、危険域には近づかないのも1つの手段です。
どうしても観たいなら、深呼吸をし、己のハードルを下げられるだけ下げ、それと向かい合いましょう。自分に合わなかったら、そっと離れて原作に戻ってゆくのも心の防衛として有効だと思います。
嫌いだ許せないと大声で叫ぶよりも、好きなものを愛でる方が心は穏やかでいられるのです。