呪怨シリーズを雑に語るよ!
呪怨シリーズは多すぎて1作ずつレビューって感じでもないので雑感をまとめてみました。
- 呪怨
- 呪怨2
- 劇場版 呪怨
- 劇場版 呪怨2
- 呪怨 白い老女
- 呪怨 黒い少女
- 呪怨 終わりの始まり
- 呪怨 ザ・ファイナル
- 学校の怪談G(短編収録)
- THE JUON/呪怨
- 呪怨 パンデミック
- 呪怨 ザ・グラッジ3
人気あるなぁ……。
わたし的イチオシは初期のVシネ版。赤と青のジャケットです。
スポンサーリンク
呪怨シリーズの特徴
呪怨の面白さのポイントは連作短編形式になった映画の構成です。
これは場合によっては分かりにくく感じる部分もあるでしょう。家を中心とした佐伯家の人々にうっかり関わってしまった人々の末路がそれぞれ描かれます。全編を通して観て、全容が分かるのです。
分かりにくさの原因は、時間軸まで前後するせいでしょう。
別の家族が引っ越してきているはずなのに、こっちの話では空家のままで、さらに佐伯一家がまだ存命中なのか、事件が起こった後の話なのか、それを考えつつ観るので、正直混乱するでしょう。
最後まで観て、アレはあの後でこれが起きて、そのまえにこうだったのか?!というのがまた楽しいのです。ぼんやり観てると置いてかれます。
全編同じ形式で、それぞれの人物にクローズアップした短編が連なっています。人間関係が繋がっているので、全体を把握して初めて物語が繋がります。
ぼーっと観ててもそれなりに分かりますので、まぁあまり構えずに観始めましょう。
作品についての雑感
「呪怨」「呪怨2」
禍々しいジャケット通りの面白さ。チープ感がまたいい味出してるんですよ。
金をかければいい映画が撮れるわけではないというのは、ホラー界が証明している気がする。
ここから続く呪怨シリーズの根っこが全部ここにあります。まずはここスタートで行きましょう。
佐伯家から広がる呪いの連鎖とともに、佐伯家の事件そのものもきちんと描いています。伽倻子の日記強烈ストーカーでビックリですよ。幽霊になってなくてもコエーよっていう。
そこそこの霊感があっても通用するもんではない、というのがよく分かる1作目。佐伯家には誰もかなわないのです。
「劇場版 呪怨」「劇場版 呪怨2」
「劇場版 呪怨」はVシネ版をふまえつつ新要素たっぷりです。
大ブレイクきっかけの作品だけあって、これが一番まとまっていますね。アメリカ版もこれを土台にしています。わたしも初見はこれです。
お布団のアレはトラウマですよね。布団は安全地帯じゃないのか?!
スタンダードに呪怨を観たいというのならこれスタートでもOK。
「劇場版呪怨2」で佐伯家の呪いがどんどん広がって行きます。
廃墟となった佐伯家を取材するテレビ特番クルーたちが呪いに巻き込まれる独立した話です。入った者皆呪い殺す伽倻子さん。パワー有り余っとる。
「黒い少女」「白い老女」
「黒い少女」「白い老女」は番外編で、佐伯家は直接関わりません。「呪怨」という概念を引き継いだ呪いの連鎖のお話がそれぞれ繰り広げられます。
佐伯家の凄まじさに慣れると、どうしたって小粒感は否めない。
海外リメイク版
海外版は3作品。
「THE JUON/呪怨」は日本版の劇場版をリメイクした作品。
舞台も日本のあの家で、日本で暮らすアメリカ人が犠牲になる感じ。ほとんど一緒ですが、あちこち「やっぱりアメリカン……」と感じる部分があります。
アメリカ人家族がああいう家に住むもんなんですかね? 風景的違和感がすごいです。
「呪怨 パンデミック」は完全オリジナル作品です。一作目の主人公の妹が姉の事件を知り佐伯家の謎を探ることになります。伽倻子さんの過去もわかっちゃったりして(こじつけ感すごいけど)。
同時進行ではインターナショナルスクールの女子高生たちが、廃墟になった佐伯家に肝試しで入り込み、さらに呪いが伝染します。
さらにはアメリカのあるアパートにまで呪いが広がり、一気にグローバル化していくのです。
3作目「呪怨 ザ・グラッジ3」。
ここまできてなんと日本では劇場公開スルーでDVD化してます。
まぁ……うん。納得のアレさ。
きっちり2の続編になっておりまして、世界へと広がった伽倻子さんの呪いが爆発します。
2でも登場したアパート内で、伽倻子さんがやりたい放題。どんどん住民が減ってさぁ大変。
最高の見所は「お前誰だよ!」と突っ込みたくなる俊雄。このためにレンタルしてもいいと思うよ! 話のタネに。みんなに見せたくなること請け合いの俊雄でございます。
そしてここ最近の「呪怨 終わりの始まり」「呪怨 ザ・ファイナル」ですが、ごめんなさい。この2作品は観ていません。
海外版の「呪怨 ザ・グラッジ3」で何か毒気を抜かれてしまって……。あの俊雄は破壊力強すぎ。
こういうのは一番最初が怖いのですよ。
これはファンの間では有名かもしれませんが、呪怨の原型とも言えるショートドラマがあるのです。
それが「学校の怪談G」というビデオに収録されていた数分の短編「片隅」と「4444444444」。伽倻子と俊雄が登場しています。順番で言うとこれが最初らしいですね。
呪怨にハマった当初はまだビデオが残ってる時代で、これを知って近所のTSUTAYAで探しました。海外リメイク版の「THE JUON/呪怨」のセルDVDに収録されているようです(ごめんなさい未確認)。
数分の短編であることがかなり効いた作品でした。伽倻子が登場する「片隅」はいいですよー。入手可能な方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
あの見た目のインパクトと訳の分からなさがガッとくるのが最高でした。呪怨シリーズのなかで一番好きかもですね。ホラーと短編は相性がいいのです。
「貞子VS伽倻子」ヘの期待は高まる……!
ということで、「貞子VS伽倻子」の公開も迫って参りましたので、こじま的呪怨総決算復習編でした。
予告編を観た感じ、真面目にやってるようですけど、伽倻子がビデオテープ握りつぶすシーンでどうしても笑ってしまいます。どっちも攻撃的だからどうなるか今から楽しみですね!
登場人物全員死ぬのは確実ですが、果たしてふたりのキャットファイトが観れるのか、そこが問題です。
念力攻撃の貞子と、物理寄り(笑)の伽倻子。果たして……?
AVP並みのプロレスが始まったりは……しないよね?
伽倻子にジャイアントスイングされる貞子とか観たいなぁ。そうなったらホラーじゃないよなぁというホラーを求める心と、2大ヒロイン対決でどうせならとんでもないものを見たいという心がせめぎあっています。
※追記
さだかや観ました! 最高でした!
貞子もよろしくね!