アメリカの都市伝説的なものがテーマなのかな?
日本人にはピンとこない部分もあります。文化の違いはしょうがない。
主人公は若い男女なんですが姉と弟という珍しいパターン。だいたいこういう映画カップルだからね。
スポンサーリンク
あらすじ
実家に帰省する途中の姉と弟。長距離ドライブ中に妙なトラックに追いかけられます。
トラックをかわし、しばらく走った後、ふたりは古びた教会の庭にトラックを見つけ、運転手が死体らしきものを捨てているのを目撃します。妙な正義感を出した弟は、まだ生きているかもしれないと教会へと戻ることを提案します。内部に侵入した彼は教会の中で大量の死体を発見。
近くのダイナーに駆け込み、警察に通報しますが、地元の人々も警察もあまり信じてはくれません。警察署に向かう途中、警官が襲われ……。
ジーパーズ・クリーパーズ
2001年 アメリカ
監督:ヴィクター・サルヴァ
出演:ジーナ・フィリップス、ジャスティン・ロング、ジョナサン・ブレック
オチには触れていませんが、一部ネタバレありますのでご注意下さい。
馬鹿だけど憎めないのが不思議な姉弟。根っこは善良だからか?! でも馬鹿。
30歳を超えると、この類いの若者映画の鑑賞が厳しくなるのだろうか、としみじみ思います。
姉と弟の分、やりとりが容赦ないのでそれはいいんですが、とにかく終始ふたりがうるさいです。すごくうるさいです。とてもうるさいです。忍耐あるのみ。
不気味系トラックに追いかけられて、一安心したものの、不穏なものを見かけ、まさかの「助けに行こう!」。
いやいやいやいや、やめときましょうよ。通報しましょうよ。シーツに包まれててなんか投げ込まれてたし、生きてませんよ(生きてたけど)。
お姉ちゃんのうっかりミスで、怪しげなものを投げ込んでいた地下室に落下してしまう弟。ドジっ子姉弟。
終始やることなすこと裏目にでる感じで、なんとも言えない気持ちになります。そしてうるささが倍増する一方です。疲れる。年かな、わたし。
でもコイツら悪い奴じゃないんだよなー。というのが救い。
色々と惜しい!
面白そうなアイテムがあちこちにちりばめられつつも、展開が唐突で、さらに状況を生かしきれない流れにちょっと肩透かし感がありますね。
不思議なもので、この姉弟を追いかけているはずの殺人鬼は、並走していた警官、助けを求めに行った家のおばあちゃん、駆け込んだ警察署の警察官はあっさりやってしまうのに、姉弟についてはじっくりじっくり追い詰めるんですよね。えーっと、殺される人とそうでない人との区別を教えて欲しいな、なんて。
おまけに弟の洗濯物の匂い嗅ぎまくってるし。ド変態じゃないか……。
早い段階で化け物テイストになるわけですが、羽バサーで「うっそーん」感が一気に上がるのがポイントです。
どうやってこんなに早く追いかけてくるの?!って姉が言ってたけど、そっかー飛んだんだね。なんて納得していたんですが、警察署にはちゃんとトラックできてます。どういうことなの。
そういえば走行中のパトカー襲ったところでも、そのあとちゃんとトラックで運搬してた。このトラックの方が謎だわ! どっから湧いて出た。人外なのに律儀すぎ。
わざわざダイナーに電話してきてまで話す預言者の人は、いうことがすべてがあやふやで、「助けに来た!」という割にぜんっぜん助けになってねーっていう。あのエンディングも何スか? うーん、伝説についての解説要員でしょうか。うん、そうだよな。都合がいいなオバハン!
お姉ちゃんがブチ切れるのも無理ないぞ。信じても無駄だぞ弟。いざって時に祈るだけだ!
そして元ネタになっているのかわからないこの「ジーパーズクリーパーズ」という曲もわからんぞ。調べたらフツーの曲で全然ホラーな曲じゃないぞ。なんでこれなん? 日本で言うところの「とおりゃんせ」的なものか? そうなのか? 日本人だからわかんないのかな。
ただ殺人鬼が好きな曲なんです。だけだったりして。まさかね……。
続編もあります
さて、こちらの作品は2も出ています。タイトルが変わりまして「ヒューマン・キャッチャー」です。
ホラー映画の続編と言えば、大抵が余計な蛇足だったりするんですが、こちらはどうでしょうか。ジャケットからそんな香りがプンプンするんですけど、なんか評価読んでると面白そうです。正体が割れたあとの「いいよ、見てやるよ! なんでもこいよ!」感のあるいい感じの仕上がりの香りがします。開き直るって大事ですよね。
ホステルの続編も、続編ならではの面白さでしたから。
ということで、近日中に2も観てみましょー。