DVDのジャケットがもう面白そうでしょう!
関東でしか放送していないんですかね? 東北のど田舎在住のためリアルタイムでは全然観た事はなく、ツタヤで見かけて借りてみたのが最初です。
だってこの2人ですよ。面白いに決まってます。
この頃わたしはアメトークの「人見知り芸人」や「女の子苦手芸人」でのオードリー若林が妙にツボにハマっていた時期でした。人見知りの中に垣間見える毒が面白かったんですよね。
南海キャンディーズの山ちゃんは正直この頃好きか嫌いかでいうと嫌いな方だったんですが(笑)、これ観て好きになりました。
そのくらいこの組み合わせが面白いんです!
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闇すら笑いにするふたりの姿に共感
この番組は、オードリー若林、南海キャンディーズの山里が「たりないふたり」というコンビを組んだ、という前提です。
ただふたりはコンビを組んで漫才をするにはお互いのことをそんなに知らない。理解を深めるためにテーマに沿ってトークを繰り広げます。
そして、十分にトークをして、お互いを理解し合えたところで後半、テーマに沿った漫才を披露するわけです。
どこか似ているけど、もちろん違う部分も多いふたり。その共感と反発の微妙なバランスが見所です。
面白さのポイントはやはりふたりのもつ闇。
独特の世界を繰り広げるふたりの闇はお笑いで装飾されてますが、かなりヤバめ。
なにしろ1回目が「社交性がたりない」。飲み会の断り方についてふたりでトークするのです。
なんつーか、1回目から共感たっぷりになるほどです。いや、うん、断りにくい行きたくない飲み会、ホントしんどいですよね……。
他にも「テレビがたりない」「恋愛がたりない」「ストレス解消法」「結婚相手がたりない」などなど、テーマがもうダメな感じがプンプン。そして何だろうこの共感は……。自分のダメっぷりも同時に振りかえらせられるという、治りかけのかさぶたはがすみたいな快感があります。
この「恋愛がたりない」は必見で、ふたりがそれぞれ妄想で恋愛を繰り広げるすごい回です。妄想で上戸彩と恋愛をする山ちゃん。そしてこれはここで完結しているわけではないのです。伏線というもののすごさを実感させられるので、続きも含めてぜひご覧下さい。
さらに「結婚相手がたりない」では、理想の結婚相手をふたりで考える回です。闇が深い。
2年経ち、それぞれの変化が面白い「もっとたりないふたり」
「たりないふたり」から2年。再結成したふたりがさらなる闇をくりだす「もっとたりないふたり」。
2年も経つとふたりとも変化があります。特筆すべきは若林さんの社交性が上がっていること。飲み会にも進んで参加し、人見知りも改善傾向にある昨今、ちょっとした寂しさもあったりします。
2年も経つと理解度が上がり、トークなしで漫才もできちゃうようになりました。
前回と違い、漫才テーマでトークという形式ではなくなりました。
今回なによりすごいのは、ステージ場で漫才を作る、という試み。
40分で漫才を作成し、ブザーが鳴ったらジャケットを着て漫才スタートとなるという、恐ろしい回です。それが3回もあるんですよ。
制作過程を見せるといのももちろんですが、40分という時間制限が厳しい! 整理する暇もなく、ホワイトボードをみながら漫才をするという。練習も覚える時間もなし。すごいですよこれ。
予想不能な展開、話し合っていたことがめちゃくちゃになったり、悪のりしたりが面白いです。切羽詰まったふたりのアドリブ力が光りますね!
わたしのお気に入りはふたりのネタ帳を持ち寄った回です。
デビュー前から書きためたネタ帳。そこには芸人としての悩み、売れない悩み、コンビの方向性や解散前の思いが詰まっていました。何でもネタ帳に赤裸々に書いているふたりの生々しい言葉にぐっときます。
2年経過したふたりのやりとりの馴染みっぷりが楽しめます。
この組み合わせ大好きで、ミレニアムズが放送始まった時は嬉しかったんですよねー。終わっちゃって悲しい。
またたりないふたり再々結成してくれないかなぁ。