ただひたすらに松重豊さん演じる井之頭が美味しいご飯を食べるのを見るドラマである「孤独のグルメ」。
面白い面白いとは聞いていましたが、たまたまAmazonプライムビデオで見てみたら、これは面白い!
孤独のグルメ
主演:松重豊
原作:久住昌之
かなり遅い乗っかりですが、毎日食事時に観るようにしています。空腹時にみたら辛くて死ねる。
おじさんと美味しいご飯というのが絶妙でしたね。松重さんのような一見強面のおじさんが、にんまりしてご飯を食べるだけでこんなにほっこりするものとは思いませんでした。
嫌な感じがしないのは通ぶったうんちくがほとんどないこと。うまいものを美味そうにうまいうまい思いながら食べるだけ。美味しかった時のにんまり顏いいんですよね。
若い女の子が「おいしーい♪」言いながらキャピキャピレポートされるよりずっといいです。ドラマだし演技もあるのに、その手のレポートよりもずっと真実味があるんですよね。絶対美味いんだろうな……という確信。
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自分がなにを食べたいかをひたすらに追求
ひとりごはんが寂しいなんて言っていられません。食べたいものを食べるのに、1人か複数かは関係ありません。よく1人で回転寿司やらラーメンやら食べに行ってるので、こうも最高に1人をフルに楽しんでいる人を見ると元気が出ます。
焼き肉とか、ちゃんこ屋とか、普段自分だったら1人じゃ無理だなーっていうところにもどんどん行っちゃう。そして、周りも1人の人を変な目で見てないのがいいです。1人ごはん、田舎だと肩身狭いからね。
「まだいける……」と追加注文することも多くて、2段3段構えでおかずを考えているのがすごいですね。たまーに「かぶっちゃった」と失敗することもありますが、結果美味しいからいっか、みたいになっててかわいいです。
食に対するクソ真面目がいい!
五郎さんのすごいのは、しっかり自分の足で店を探すところ。
だいたいが外部での取引先との話の後に「腹が、減った」という流れです。地元の人に「おいしいところありませんか」と聞くのが確実なのに、自分の食べたいものを求めて歩き回るこだわり。自分の目と耳で探すのを楽しんでいるんですよね。
メニューも同じで、単純に「おすすめは」とは聞きません。自分で自分の食べたいものを探り、メニューの組み立てをするのです。その過程でごく稀にお勧めを聞いたりするんですよね。
よくわからないメニューでも「これなんですか」と聞くのは全くわからないものをたまにきくだけ。新しいメニューに果敢に挑むのがいいです。
時には常連さんが頼む裏メニューにも貪欲に食いつく五郎さん。たくさんの追加注文に「そんなに食べれます?」と聞かれることもあたったりする。そりゃそうだ。2人前ぐらい食べているのではないだろうか……。沖縄料理の時すごかったもん。
そして毎回ご飯はお代わりだし。
なにげにいいのが、「いただきます」と「ごちそうさまでした」を必ず言うところですね。別に店員さんに言っているわけではなくて、食べ物を前にしてまずはご挨拶、という印象。美味しい物を美味しく食べることに、変な気負いなく感謝してる姿って清々しいです。
食べる幸せを思い出させてくれるいいドラマでした。