RECシリーズはあるアパートで起きた感染を発端に起こる連鎖する事件を描いた人気シリーズ。POVのリアルな映像と、映し出される生々しい事件、予測のつかない展開に釘付けになります。
いわゆるPOVと言われる映画です。
POVとはpoint of viewの略で「視点」という意味です。フェイクドキュメンタリーの形式のものがほとんどで、取材中に事件に巻き込まれたり、プライベートの映像を撮っているときに遭遇した出来事などをそのまま映画として出しましたよ、という前提のものです。
この作品以前にもPOV系の映画はありますが、これきっかけで一気に増えた印象がありますが、やはり頭抜けて面白いです。
POV映画特有の手ぶれも、この作品だとプロのカメラマンが撮影しているので、そこまで酷くありませ。撮影するぞ!という姿勢なので、フツーはぼかす色々がガッツリ映っているのも特徴です。
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シリーズは以下の通りです。
- REC/レック
- REC/レック2
- REC/レック3 ジェネシス
- REC/レック4 ワールドエンド
ハリウッドリメイク
- REC ザ・クアランティン
- REC ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇
ということで、各作品の簡単な紹介をします。個別の記事はリンクを参照して下さい。
REC/レック
記念すべき1作目。
ローカルテレビのレポーター、アンヘラは消防士の密着取材中。要請があり向かったアパートの住人によると、突然凄まじい悲鳴が聞こえたとのこと。先に到着していた警察官とともに、その部屋に向かいます。
住人の老婆は血まみれで錯乱状態になり、警官の喉を食いちぎります。パニックになりつつも怪我人を階下へと運ぶ消防士。
すぐに運び出そうとするのですが、アパートが外側から閉鎖されていて、中で待機するように繰り返し告げられるばかり。
混乱する中、拘束した老婆の元に残してきた消防士が突然落下してきます。
何かが原因で突然発狂し、人に襲いかかるというショッキングな状況で、外側から封鎖という絶望的な状況。アパート内は混乱するばかりで、何が起きているのか掴めないまま状況だけが悪化していく緊張感のある展開です。
それほど広くないアパート内で起きる感染と混乱が生々しく描かれており、その臨場感にハマること間違いなしです。
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REC/レック2
1作目の直後から話が始まります。
事態の収拾のために保健局から派遣された博士とともに、アパートの中に入ることになった特殊部隊。そこに興味本位でティーンエイジャーが潜り込んできます。解決のために入ったのにどんどん状況が悪化していきます。
カメラは隊員の頭に取り付けられた小型カメラやティーンエイジャーのハンディカムなど。
驚きの感染源が明かされる続編。もろもろの原因がここで判明します。
ガッツリ続編なので、これだけ観るとちょっと意味不明な部分が多くなるかもしれません。
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REC/レック3 ジェネシス
アパートの事件と同時進行で起きた結婚式場での惨劇。
結婚式中のカップルが感染の混乱により離れ離れになってしまいます。しかし2人はお互いの生存を信じ、生きて脱出する道を探して戦うのでした。
3作目にして脱POVという驚きの展開に衝撃を受けます。録画してない。
1作目をふまえて観ると、こちらに飛び火した原因がわかります。前の2作品との関連性はそのぐらいで、続編というよりも番外編的な映画です。
余談ですが、シリーズの中でこのジャケットが一番好きです。ウェディングドレスとゾンビ、いいよね……。
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REC/レック4 ワールドエンド
2の直後、さらに投入された特殊部隊が中にいたアンヘラを救出します。
その後アンヘラと彼女を助けた隊員は、見知らぬ船の中で目覚めます。その船はこの感染に対するワクチンを研究する施設で、アンヘラたちは感染していないことを確認するためにここに隔離されていたのです。
しかし、この施設で研究のために連れ込んでいたサンプルが逃げ出してしまいます。
アンヘラ再登場でアパート事件のその後が描かれます。これもでぜんぜんRECしません。
1、2を踏襲し完結へ向けた4作目です。アンヘラが登場して2の続きで始まるので、やはり1、2は観ておいた方がいいです。3絡みの人も一応でてきますがそこまで重要な要素ではないので、3はお好みでどうぞ。
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REC ザ・クアランティン
RECとほぼ同じストーリーをなぞるハリウッドリメイク版です。
ほんとうに同じストーリー展開なので、改めて見るほどでもないかもしれませんが、ハリウッド版の続編を見るのであれば一応押さえておいた方がいいでしょう。
感染の大元の原因がスペイン版とは少し違います。
REC ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇
こちらは完全オリジナル作品です。
飛行機内で感染が始まり引き返すのですが、ターミナルは既に閉鎖されてしまいます。混乱する乗客たちをなだめつつ、閉鎖されたターミナルから脱出のため、かわいいCAががんばる話。
感染源がRECとは違っていて、生物兵器ということになっています。
この作品もRECすることもなく、割とフツーの感染系ホラーとなっています。RECシリーズと思うと物足りなくも感じますが、ホラー映画としてはそこそこ楽しめます。
RECシリーズを知っていれば、どこから感染していくのか、や閉鎖など色々と予測がついてそれが面白くもあります。
飛行機パニックかと思ったら、ターミナルでした。タイトルに書いてあった。
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一応完結している? まだ先のありそうな作品
オリジナルのスペイン映画の方は一応4作目で完結しているようです。
続きを作ろうとすれば、どうとでもできそうなエンディングだったので、もしかすると10年後とかにまた別軸で話が始まるという可能性はありますね。
続編たちもなかなか面白いのですが、1作目の完成度が高いもので、どうしても蛇足のように感じる部分はあります。特にREC3は賛否があるようです。
まぁ、いきなりPOVじゃなくなったら誰でもビックリするよ。わたしも驚いた。
ホラー映画で何か面白いの教えて、と聞かれたら一時期RECばかり押していた頃がありました。もはや定番として定着しているので「それはもう観た」と言われることが増えました。嬉しい限りです。