わたしにとっては、日曜洋画劇場でおなじみの作品。何回も放送されてましたね。
細かいことを言い出したらきりがない突っ込みどころはたっぷりあるんです。しかし、そんなことはこの映画の魅力をそこなうところではありません。
適度なグロとちょっとしたエロが絶妙で、1995年の映画でありながら、今観てもふつーに楽しめます。
美しい人間の姿と、エイリアンの姿のギャップがいいんですよねー。
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あらすじ
地球外生命体から発信されてきたDNA情報と人間のDNAを組み合わせて生み出された少女シル。
しかし、シルの研究が危険と判断され、研究は中止。シルも処分されることになります。ところが、危険を察知したシルは研究所を脱走してしまいます。
研究所の所長のフィッチは、シルを抹殺するために政府の依頼で問題を解決する(殺し屋?)プレス、霊能力者のダン、分子生物学者のローラ、人類学者のアーデンを招集します。
スピーシーズ 種の起源
1995年 アメリカ
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ナターシャ・ヘンストリッジ、ベン・キングズレー、マイケル・マドセン
Amazonプライムビデオ対象でした。
娯楽B級映画の定番
シル誕生から、抹殺までの過程では彼女に対して少々同情します。
無邪気に殺戮を重ねる、という印象もありましたが、自らの存在に関しては自分でも疑問を持っているようなシーンもあったりして、きっちり対話をしたら、また別の展開もあったのではないかと思わされます。
作中で獰猛な肉食獣、と評されていますが、誰も彼女に人としての教育は施していない様子なのが引っかかります。
研究対象物なため、人間として生きるための教育はされなかったと思われます。しかし、それがあればまた違う成長を遂げたのではないかとも思えるんですよね。
シルの無垢さと獰猛さが同居する姿は、不思議とおぞましさを薄めます。
元になったDNAを考えると、早々に処分した方が良いんですが、シルには一概に「悪」と据えることができない魅力があります。
みんな大好きお色気エイリアン・シル
エイリアンというとちょっと語弊がありますが、どっちかというと動物的本能が強めなのでそういいきってしまいましょう。
ナターシャ・ヘンストリッジの整いまくった容姿は、人外のものと妙にマッチするんですよね。美しさとグロテスクさのコントラストのバランスが絶妙。
キャスティングの勝利です。こう言っちゃなんだけど、人間離れした美貌なんですよね。
この映画の見所といえば、ナターシャ・ヘンストリッジのお色気シーン。モデルということもあって、その美貌とスタイルは必見です。しかも惜しげもなくポーンと脱いじゃうのがすごい。いやーアメリカの映画だ……。
送られてきた遺伝子情報の正体は?
作中ではちょっとしか語られませんが、結局はその地球外生命体からすると、人間は駆除すべき相手ということのようです。
役に立つ情報を渡し、それで油断したところでとんでもない生物兵器を自ら作らせるというなかなかの手腕。人間嫌われてますねー。
人間のDNA抜きで培養したものは、凄まじい勢いで増殖していきましたが、それ自体が一体なんなのかはよく分かりません。ただものすごく危険ぽいのは確か。
エイリアンのあの人がシルをデザイン
クリーチャーのデザインをしたのは、エイリアンでおなじみの H・R・ギーガー。
グロテスクなクリーチャーでありながらも、漂うエロティックさ。納得のデザインですね。
ただ乳から触手伸びるのはちょっとやりすぎでしたけど。あれは笑う。
続編もあるよ
この映画の趣旨から、多数の類似続編風映画が登場しています。が、ちゃんとした続編も存在しますので、混同しないように注意しましょう。
シリーズは以下の通り
- スピーシーズ 種の起原(この映画)
- スピーシーズⅡ
- スピーシーズⅢ 禁断の種
- スピーシーズⅣ 新種覚醒
これ以外の「スピーシーズなんちゃら」はまったく関係ない映画です。
ナターシャ・ヘンストリッジは3作目まで登場。3では主役は別の女の子になっていて、少ししか出てきません。
2がきっちりした続編で、1作目のブレスとローラも登場します。
4になるとまったく別軸の作品というところです。
なぜか1と4だけAmazonプライムビデオ……。