いよいよシリーズ第3弾。
ブレイドは敵のヴァンパイアに嵌められ、FBIにまで追われる大ピンチに陥ってしまいます。ヴァンパイア側も封印されていた始祖を蘇らせ、これまでにない苦戦を強いられることに。
3作目まで続いても揺るぎなく面白いのが嬉しいシリーズ。
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あらすじ
相棒のウィスラーとともにヴァンパイアを狩っていたブレイド。
しかし、激しいカーチェイスの末に倒した相手は人間で、その一部始終を撮影されてしまっていました。大量の目撃者もいたため、ブレイドは殺人犯として指名手配されてしまいます。
それはすべてヴァンパイアたちの策略でした。
ブレイドを倒すため、ダニカ率いるヴァンパイアの組織は、始祖であるドレイク(ドラキュラ)を復活させたのです。
ブレイドの最後の戦いが始まります。
ブレイド3
2004年 アメリカ
監督:デヴィッド・S・ゴイヤー
出演:ウェズリー・スナイプス、ドミニク・パーセル、ジェシカ・ビール、ライアン・レイノルズ
※ネタバレ注意
ついに登場、ヴァンパイアの始祖ドラキュラ
伯爵でおなじみのドラキュラですが、今回は大分ワイルドに仕上がっています。
演じるのは、「プリズン・ブレイク」で主人公の兄貴役をやっていたドミニク・パーセル。坊主頭にムッキムキで血色もよろしい。さすが始祖は他の青白いヴァンパイたちとは一味違います。
日の光をものともせずに外を歩き回るブレイドと同じデイ・ウォーカー。
あまりにもブレイドを倒せないのに業を煮やして、ヴァンパイアたちが最終手段で始祖を捜し出して起こしたわけです。
ウィスラーの最期
長年ブレイドの相棒を務めてきたウィスラーがついに退場となってしまいました。
しかも、それはヴァンパイアとの戦いではなく、FBIの追跡のため。各種データを消去し、爆死を遂げます。
正直1作目のあの展開で死んだと思っていたので、2の冒頭で生きていたことになっていたのは驚きでした。しかもすごい荒技で。
今回は真っ正直に爆死。口うるさいオッサンがいない寂しさ……。
今回のウィスラーの退場は、彼の娘の登場のためでしょうが、一緒に闘ってもいいじゃないか……。
めずらしくブレイドに対し「息子のように思ってる」なんてストレートに家族愛を語ったりして、死亡フラグ立てまくった直後にあれですよ。3作目で終わりなら殺すこともないのになー……。
捕まったブレイドをハンニバル・キングたちが助けにくるシナリオのためでもあるんでしょうけど。だったら尚更共闘でいいじゃないかー!
ジジイ好きだったのにな。
新キャラ登場! ヴァンパイアハンター「ナイトストーカーズ」
孤独な戦いが多いブレイドに仲間ができました。ジャケットにも載っている新キャラ。
ヴァンパイアハンター集団「ナイトストーカーズ」です。
名乗った時はブレイドにボロクソに言われた彼らですが、実力は確か。
ハンニバル・キングは今回の始祖復活の首謀者ダニカに捕われていた過去があり、そこから救い出されたことでヴァンパイアと闘うことを生き甲斐にしています。
アビゲイルはウィスラーの娘。ウィスラーの家族はヴァンパイアによって皆殺しにされたのですが、アビゲイルは愛人の子供。どういう経緯なのかは分かりませんが、彼女もヴァンパイアを狩ることを生業にしています。
拠点となる場所には武器担当や運転手なども常駐しています。大きな組織ではなさそうですが、ウィスラーが知っていたということは、ハンター同士で横のつながりがあるのかもしれません。
始祖の血が欲しいブレイドたちと、ブレイドを倒したいヴァンパイアたち
お互いに相手を挑発しまくった結果、ようやく最終決戦です。
ブレイドたちはヴァンパイアを全滅させるウイルスを完成させるために始祖の血を必要としています。ヴァンパイアが全滅ってすごいですよね。ブレイド失業の危機!
始祖の血を得るために、ヴァンパイアの僕となっている人間を片っ端から痛めつけたりしていくブレイドたち。
一方ヴァンパイアたちはブレイドを倒すためにおびき出したいので、始祖がうろちょろしてブレイドを挑発します。
フツーにここに来いって呼べば会えるんじゃね?と突っ込みたくなります。だってお互い会いたいわけだし!
攫われたハンニバル・キング(と仲間の子供)を助けるために本拠地に乗り込みますが、秘密兵器以外は小細工少なめの実力行使。策とは無縁だなおい。
最終決戦にしては地味な展開
ババーン!とドラキュラが登場した割に、そこまで画期的な何かが起きることもなく、肉弾戦重視の戦闘は相変わらずです。
ヴァンパイアを全滅させられるウイルスというかなりチートなアイテムが登場するんですが、それも規模のでかさの割に地味に決着がついてしまうので、もっとこう、派手に、なにか、クライマックス的に……!ともうひと盛り上がりを求めてしまうんですよねー。
毎回捕まって拘束されるブレイドですが、今回は序盤にFBIに捕まっています。
前回、前々回はヴァンパイアだったので、「捕まる+血を抜かれる」のコンボでした。今回は血は抜かれなかったものの、血清が切れて朦朧。毎回誰かに助けてもらう割に、そのあとの戦闘で挽回するブレイド。そろそろもうちょっと謙虚さを手に入れるべきではないでしょうか……。
最終的に自分を倒したブレイドに対し「わたしの後継者はお前だ」的な事を言ってガクってなる始祖様は、闘いきったあとに何かを共有する少年漫画のライバル役のようで、無駄な好感度アップ作戦みたいな状態になっています。
いやお前かなり酷いことしてるからな! こんなことで許されると思うなよ!
ブレイドの戦いはまだ終わらない! みたいなハンニバル・キングのナレーションで幕を閉じますが、ヴァンパイア滅ぼしたんだよね?
あと何と闘うんだろうブレイド……。