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【映画】ブラック・ウォーター/観光旅行中の事故でクロコダイルが潜む川の上に取り残される。実話から作られたクロコダイルの恐怖!

投稿日:2016年11月12日 更新日:

オープンウォーターのワニ版。

冒頭で実話を元に、というお約束のような言葉が入りますが、実際に起きた事故を元に作られたフィクションということでした。人間関係などは完全に創作です。

どこにでもいそうな一般人がうっかりやばい状況(今回は巨大ワニが潜む川)に取り残されてしまい、どうやって生き残るか、という話。

この手の映画はフィクションが薄めなので、ハッピーエンドかバットエンドかが読めないのが良いですね。

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あらすじ

オーストラリアの観光スポットを姉のグレースとその夫のアダムと3人で周っていたリー。

マングローブの中での釣りに出かけたところでクロコダイルに襲われボートがひっくり返ってしまいます。川に投げ出され、グレースとアダムは木の上に、リーは裏返しになったボートの上に逃れます。

同行していたガイドはクロコダイルに襲われて死んでしまいました。

連絡手段も戻るすべもなく絶望する3人は、なんとか生きて変える方法を考えるのですが……。


ブラック・ウォーター

2008年 オーストラリア
監督:アンドリュー・トラウキ、デヴィッド・ネルリッヒ
出演:メイヴ・ダーモディ、ダイアナ・グレン、アンディ・ロドレーダ

※ネタバレ注意

クロコダイル、ほとんど出てこない

濁った水のため、水の中にがほとんど目視では見えません。

なのでそこにクロコダイルがいるのかどうかは微妙な水の波紋ぐらい。ひっくり返っているとはいえ、目の前にボートのがあるんだけど、どうしても水の中に入りたくない気持ちはよくわかります。

姿が見えていれば警戒もできますが、いるのかいないのかわからないものに対する不安は計り知れません。

見る側も彼らが水の中に入ろうとするたびにいつ襲ってくるのかわからないハラハラを味わうでしょう。ビックリドッキリ系映画というわけではありませんが、緊張感は並々ならぬものがあります。

ドバーン! ガブ! ガジガジ。

というのを期待していると少々物足りなくなるのは致し方ないところ。

「ジョーズ」ではなく「オープン・ウォーター」に近い、というのはこういうことで、エンタメ的なアニマルパニック映画ではありません。

撮影に本物のワニを使っている!?

いや、いくらなんでもそれはちょっと……と出演者に同情したくなりますね。

ほとんど姿を見せない&出てくるシーンは本物のワニ、という謎のリアリティの追求。ワニはリアルなんで、そりゃハリボテ感は出ませんよね……。

しかしその弊害か、出演者とワニの絡みはそれほどなく、襲われるシーンも当然水の中でバシャバシャするばかりです。

当たり前だ。

少々アニマルパニックものとしては拍子抜けなものもあるのは確か。予算の使いどころ間違ってないか、監督。

ジリジリと木の上で待つシーンが多い

この映画の緊張感の源は、やはり待つしかないという状況。

水に入るたびに襲われ、夜中になれば殺された旦那をバリバリむしゃむしゃしてる音が聞こえてきます。否応無しにやる気は削がれます。この夜中のムシャムシャの音が1番怖かったかもしれませんね。

見えないけどどう考えても旦那を食ってるっていう状況がひどい。悪趣味なクロコダイルです。

待っているだけでは助けはこないけど、この水の中には確実にクロコダイルがいる。逃げるには観ずに入ってボートをたぐり寄せるか、木を伝って行き、最後の100メートルほどを水に入り陸上に上がるかです。

選択肢はあるものの、どちらにせよ水に入らないといけないのが絶望的ですね。

こういう映画ではありがちな人間関係のギスギスは少なめ

船にするか陸を目指すかで揉めますが、基本的に信頼関係のある間柄なので無駄なギスギスがありません。誰かのせいでこうなった、という経緯もないのでお互いを責めるようなこともしないのが良かったですね。

姉のグレースは妊娠中、夫のアダムは近眼でメガネをなくし、妹のリーは足に怪我、というそれぞれがなかなかのハンデ持ち。

そんな中でもお互いに助け合っているのがいいです。アダムは自分が何とかしなければ、という責任感があるし、グレースはきちんと自分で考えて動こうとします。リーは姉が怪我をしたら、自分が守らないと、と奮闘します。

みんな助かって欲しい、と思える珍しい映画ですね。大体嫌な奴がいるもんなんですけど。

他がリアルな分、ラストバトルが微妙

ここまでリアルで堅実に作ったのに、最後だけがエンタメ色が強くて浮いていた印象でした。
リーは一緒に観ずに入ってクロコダイルに襲われたグレースを木の上に引き上げ、自分がなんとかしようと動きます。しかし当然ながら都合良く見逃してもらえるわけではありません。

襲われ意識を失った彼女は、気がつくとクロコダイルの餌の保管場所(巣?)のような場所にいます。そこには殺されたガイドの死体もありました。

ガイドが持っていた銃を取り、クロコダイルと闘おうとするのですが、銃は水に浸かっていたせいでなかなか発砲できません。焦るリーでしたが、何度目かでようやく成功し、クロコダイルの頭を吹っ飛ばしたのです。

銃がうまく発砲しないとか、トラブルはありますけど、単純になんでガイドの死体が残っていたのかっていうのが不思議ですよね。理屈で言うと旦那の方が後に殺されているので、とっとと食べられていそう。

アダムやガイドはさっくり亡くなっていますが、グレースもリーもすぐには殺されません。偶然なのかもしれませんが、グレースはともかく、リーは気を失っていたわけで、連れ帰る前にガッツリやられそうな気もします。

この辺だけご都合主義っぽくていただけませんね。

多分、闘わせるために銃を手に取らせたかったんでしょうが、無理矢理すぎました。

クロコダイルは1匹で行動するものなの?

あと一番思ったのは、クロコダイルって1匹なんですか?というところ。

1体倒して安心してましたし実際出てきませんでしたが、単体でウロウロしてるだけの生き物なんですかね? ワニの生態を色々調べたけど強さは分かったけど生態がイマイチ……。なんか本探して調べてみようと思います。

繁殖とかもするんだから、1体だけがウロウロしてるもんでもないだろうと思うんですが……。

何か伝説の巨大ワニとかでもないんだから、個体の判別なんてできないでしょうし、襲ってきているのが1体なんて言いきれないわけです。話の流れから、安心したところにリーもガブってやられてしまいそうで最後まで緊張しっぱなしでした。

エンタメ色薄い分なおさらそういうバットエンドがありそうな映画だったんですよね……。

 

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