ファイナルです。
まぁもう3の時点で「これ収拾つかんだろ……」とみんな思ってたはず!
色々思うところはあるけれど、ファイナルと言われちゃったら見るしかない。これでちゃんと終わってくれる事を願うのみ。
スポンサーリンク
あらすじ
アンブレラ社人工知能「レッド・クイーン」に支配されています。
しかしアリスに敵であるはずのレッド・クイーンは「人類はあと48時間で滅ぶ」と知らせ、救うために動くよう促します。
レッド・クイーンの狙いがわからないこともあり、半信半疑ながらアリスは感染が始まった場所、「ハイブ」へと向かいます。
バイオハザード・ザ・ファイナル
2016年 アメリカ
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、イアン・グレン
※ネタバレ注意
一応ちゃんと完結している「ファイナル」
とりあえず「アンブレラ社なにしたいんじゃ」という疑問はさっくり解決しましたけどね。
でもTウイルスって2の博士が娘のために作ったんじゃなかったっけ? あの話をアレンジした的なアリスの過去(生まれた理由)でしたが……。みんな忘れてないよーあの設定。
力技なのは相変わらずですし、ここまでくると突っ込む方が野暮っていう気までしてきます。
みんなが気になったであろうジルやレオン、エイダはどうしたんだっていう。
バイオハザードのシリーズはかなりすっ飛ばし要素が多くて、3でいきなり世界滅びてるっていうのもそうでしたけど、今回もまた前作までの流れそをサクッとスルーする荒技です(嵌められて他の仲間行方不明って感じらしい)。
いや、あの状況からどうやって外に出たんだよアリス……。
アクションは相変わらずすごいんだけど、イマイチ印象に残らない
アクションに関してはかなりお腹いっぱいになるほどに詰め込まれてて、ミラジョヴォカッコいいけど、序盤から飛ばしまくるんで、後半ハイブに入るシーンでは食傷気味になってしまいます。
多いというより、アリスが罠にかかる、闘う、ピンチ脱出、の繰り返しで、脇役はその流れで把握する前にサクサク退場。
アクションそのものは派手なのに、流れがチープだからアリスがピンチになってもふーんって言う感じになっちゃうんですよね。
そもそもアリスあれだけ強くて頭も回るのに、わりとあっさり罠にかかるのが不思議ですよ……。
またも登場アイザックス博士。こんなキャラだっけ?
アイザックス博士は復活してもやっぱりアイザックス博士で、本体もクローンも揃ってひでぇ。
本体のアイザックス博士は、一応計画に対してきっちり考えているわけですけど、クローンたちの暴走が酷いですよね。
2では勝手にアリスを強化するし、3での暴走は言わずもがな。
今回も最後に残ったクローンが最後に嬉しそうに「アリース!」と登場するところで思わず笑ってしまいました。
このシーンがこの映画で一番面白かったぞ。二番目はウェスカーのジタバタ。
ウェスカーの扱いがアレなのは知ってたけど最後までひどかった
映画版バイオハザードに大しては原作ゲームファンとしては色々と言いたいことはたっぷりあるんですが、総じて「ウェスカーの扱いが酷い」のが共通点です。
えーっと本編ではけっこうというかかなり黒幕的立ち位置でカッコよくがんばってるんですよ。表情もなくてサイボーグっぽいっていうか。
なんか映画のウェスカーはどうしても強さをひけらかしたくてニヤニヤしてるイメージが強いし、アイザックス博士に完全に従属しているのにも引っかかる。
今回はそのあげく命乞いまでするし足挟まれて動けないしで、色々と酷い。
ゲームではクリスとの因縁が強いので、映画でのウェスカーのあり方に違和感があるのはもうどうしようもないんですけどね。ホントコイツ何したいんじゃ。
アリス以外は「その他」扱いな映画のバイオシリーズ
せっかく付いてきた人たちもバンバンどうでも良いところで死にまくるのは相変わらずです。
アリスにつんつんしていた人も、割とどうでも良いところで死んでしまいます。うーん。
総じてバイオハザードのシリーズは登場キャラアリス以外あんまり大事にしないよね……というのが印象です。次出られるか分からないっていうのもあるんだろうけど。
話題になったローラの登場ですが、名前があるキャラだったり、もうちょっと活躍するのかなと思いきや、早々に退場します。
あと目立っていたのはアイザックス博士の部下で登場した韓国人俳優のイ・ジュンギ。髪型のせいで最初誰か分かりませんでした。前髪サラーッと下ろしてるイメージが強いからかな。
今回レッドクイーンは監督とミラジョヴォの娘さんが演じています。
本格的にファミリームービーと化していてさすがに失笑。
アリスの出生の秘密も明かされますが、アイザックス博士といい、みんなクローンであることってそんなにショックなもんなのかね……。
3作目以降が迷走した印象
トータルやっぱり思うのは3の展開をやりすぎたんじゃないかってこと。
ゲームと同じく、きちんと1つの街とかステージでのアンブレラとの攻防を描くんだったらもうちょっとやりようがあったんでしょう。
続編ありきで作られている割に整合性はあんまり考えてないって感じなのがなー。
1と2は普通にゾンビアクションものとして面白いんですよ。オリジナル展開が多いのに、ゲームの映画化としても満足できる珍しい映画だと思います。
映画観ると毎回思うんですけど、バイオハザードのゲームやって「そうそう、バイオはこっち……」と再確認したくなる。